未読姥は、すぐに返せる連絡にも、すぐには返さない。忙しいからではない。忙しく見えたいからである。即レスは軽い人間に見えると信じており、返信の遅さそのものを、自分の価値の証明だと思っている。だが、これを繰り返すうち、周囲は本当に急ぎの用件を、未読姥に頼らなくなる。忙しさを演じ続けた結果、本当に何も頼まれなくなり、未読姥の通知欄は、静かなままである。
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