言い置き爺は、問題を指摘することはするが、それを解決する責任は取らない。「一応言っておきますけど」「前から思ってたんですけど」。この前置きの後に続く言葉は、正しいことも多い。だが、言い置き爺は、それを言った時点で自分の役目が終わったと思っている。後になって問題が大きくなると、言い置き爺は「だから言ったのに」と繰り返す。指摘したことは事実だが、指摘しただけで終わらせたことも事実である。言い置き爺の周りには、正しいことを言われた記憶だけが積み重なり、頼られた記憶は積み重ならない。
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