助言魔は、誰かの話を聞くと、求められていなくても解決策を出す。愚痴を聞いてほしかっただけの相手にも、「それはこうすればいい」と即座に返す。助言そのものは、多くの場合、的を射ている。だが、話した側が欲しかったのは、正しさではなく、ただ聞いてもらう時間だったりする。助言魔は、正しいことを言い続けるほど、話しかけられる回数が減っていく。誰も、悩みを相談する代わりに問題を解決されたいわけではない、ということに、助言魔はなかなか気づかない。
→ 近現代妖怪の一覧に戻る