待ち侘び姫は、自分から連絡することはほとんどない。それでいて、誰からも連絡が来ないことを、寂しいと感じている。連絡を取るという行為を、いつも相手からの働きかけに任せている。相手が忙しくなり、連絡の頻度が落ちると、待ち侘び姫は「もう忘れられた」と思う。だが、待ち侘び姫自身も、同じ期間、一度も連絡をしていない。待つことに慣れすぎた結果、待ち侘び姫は、誰かとの距離が、自分の意志で縮められるという可能性を、忘れてしまっている。
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