足濡れは、浴場から脱衣所への境目に居着く妖怪である。そこを通る者に、体を拭くという手順を飛ばさせる。濡れたまま出た人の足跡が、床に水たまりを作っていく。この妖怪のせいで、次に通る人が滑る。自分は一歩で済むことが、誰かの転倒につながる。浴場を出る前に、タオルで一度、全身を絞るように拭う。それだけで、足濡れは境目を越えられない。
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