島根県 / 中国地方 / 大蛇・神話の怪 / 分類:自然由来

八岐大蛇

やまたのおろち
一次資料
日本神話最大級の怪異、というのは伊達な肩書きではない。

島根・出雲に伝わる八岐大蛇は、八つの頭と八つの尾を持つ巨大な蛇で、毎年一人の娘を要求して喰らうという脅威。須佐之男命が八つの酒桶で酔わせて切り殺したという『古事記』『日本書紀』の記録が今日まで伝わる。斐伊川の氾濫を象徴した治水神話、たたら製鉄との関連など複数の解釈があり、日本神話の中でも最も広く創作に引用される怪異のひとつになっている。

おまけ(台帳データ)
伝承地
島根県出雲市・雲南市(斐伊川流域)
別名・異名
八俣遠呂智とも表記
時代
記録上の初出は『古事記』『日本書紀』(成立8世紀)
動物との関係
特に確認できていない
類似・関連妖怪
世界各地の英雄対竜蛇神話と類型的に近い。夜刀神(『常陸国風土記ひたちのくにふどき』の蛇神。同じく水と土地の開発に関わる)
学術的解釈
斐伊川の氾濫を蛇の姿で象徴したという治水神話説、たたら製鉄と関連づける説など複数の解釈がある(諸説あり)
柳田國男やなぎたくにおの見解
この妖怪について具体的に言及した記述は確認できていない
小松和彦こまつかずひこの見解
この妖怪について具体的に言及した記述は確認できていない
現代文化
日本神話の中でも最も広く創作に引用される怪異の一つ
伝承の現況
出雲市・雲南市周辺は今も神話観光地として整備されている