京都・大江山おおえやまの酒呑童子は、都から若い女性をさらっていたという鬼の頭領。美しい童子の姿で人を欺きながら、正体は角と赤い顔を持つ巨大な鬼。源頼光みなもとのよりみつと四天王が神便鬼毒酒で酔わせ、寝込みを襲って討ち取ったという結末は、能・浮世絵から現代のゲームやアニメまで繰り返し引用され続けている。反体制的な集団への恐怖が鬼として表象されたという説もあり、諸説あるままにしておくのが誠実だと思う。