妖怪図鑑 / 全国区 / 家の神・精霊(東北区) / 分類:神の零落れいらく・信仰由来

オシラサマ

おしらさま
一次資料
妖怪と呼んでいいのか、神様と呼ぶべきなのか、今でも判断がつかない。

オシラサマは、東北地方の旧家で祀られる、桑の木で作られた人形を依り代よりしろとする家の神。娘と馬が結ばれ、天に昇って蚕の起源になったという馬娘婚姻譚が起源とされ、養蚕・農業の守護神として信仰されてきた。青森・岩手・茨城と、この台帳では東北を中心に登録されているが、神なのか妖怪なのかという線引き自体が、この台帳が扱う「妖怪」概念の曖昧さをよく示していると思う。

おまけ(台帳データ)
伝承地
青森県・岩手県を中心とした東北地方の旧家
別名・異名
オシラボトケとも呼ばれる地域がある
時代
起源譚の記録は『遠野物語』(1910年)にまとまった形で残る
動物との関係
特に確認できていない
類似・関連妖怪
座敷童子と並ぶ東北の代表的な家の神霊信仰
学術的解釈
蚕神信仰と馬に関する民間信仰が習合しゅうごうしたものという解釈が一般的
柳田國男やなぎたくにおの見解
『遠野物語』に起源譚をまとまった形で記録。座敷童子と並ぶ、東北の家の神霊信仰の代表例として紹介している
小松和彦こまつかずひこの見解
この妖怪について具体的に言及した記述は確認できていない
現代文化
遠野市の伝承園などで、実際のオシラサマの人形が展示・公開されている
伝承の現況
東北地方の旧家で、今も年中行事として祀り続けられている例がある