近現代妖怪 / 産業革命が生んだ妖怪

石炭喉

せきたんのど
診察控え。「患者、咳の自覚なし。ただし、喉の奥に、もう一つの咳の気配ありと訴える」

咳をしていないのに、喉の奥から、小さく咳のような音が返ってくる。石炭を扱う者だけに憑くという。炭鉱や工場で働く者の間で語られた、自分の意思とは無関係に喉が鳴る現象。憑かれた者は皆、長く同じ仕事を続けた者だったと、診察控えには記されている。

見かけやすい条件
夜勤明け、石炭・炭塵を扱う仕事の後
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