近現代妖怪 / 産業革命が生んだ妖怪

軌道虫

きどうむし
保線報告書。「継ぎ目、異音確認。ガタン、の後に、もう一つ、小さく」

レールの継ぎ目からだけ聞こえる、規則正しい虫の音のような響き。誰も、その虫を見たことがない。軌道虫は、鉄道という新しい速さそのものへの、人々の恐れが形になったものだと考えられている。捕まえようとレールの下を掘った保線工が、何も見つけられなかったという記録だけが、報告書に残っている。

見かけやすい条件
始発列車の直前、無人駅のホーム
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