どう見ても満員の電車で、自分が立った場所の前だけ、ちょうど一席空く。残り一席翁は、本当に疲れている人の前にだけ、席を用意する妖怪だとされる。明治の鉄道開業以来、混み合う車内に住み着いたという。元気な日には、決して現れない。座れた日は、この妖怪に見つけてもらえた日なのだと思って、少し得した気持ちになっていい。
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