免許証を返納した晩、証の写真だけが、しばらく手元から消えないという話がある。免許皮は、運転をやめた人の免許証に、しばらく居着くとされる小さな妖怪。道を覚えた手の記憶を、名残として抱えているらしい。しばらくすると、写真の顔は自然に薄れ、免許皮も、次に免許を返す誰かのもとへ移っていく。
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