消しゴムは、必ず拾いにくい方へ転がる。消しゴム転がし狸は、机から落ちたものの転がる方向を決める妖怪だとされる。近代の学校教育が始まり、机に向かう時間が長くなってから住み着いた。この妖怪は、隣の席の足元や、前の人の椅子の下といった、声をかけにくい場所を選ぶ。拾うために身をかがめた時の、あの気まずさを食べている。
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