山姥は、深山に棲むという老女の姿の妖怪。旅人を家に泊めて喰らうという恐ろしい話がある一方、糸紡ぎや機織りの技術を人間に授ける、金太郎を育てたという伝承もあり、恐怖と豊穣の両方を象徴する存在とされる。能の演目『山姥』では、山を巡り歩く存在として、むしろ達観した境地が描かれている。鬼女紅葉や黒塚とも近縁の存在。