青森県 / 東北地方 / 雪の妖 / 分類:自然由来

つらら女

つららおんな
複数確認
雪女という括りに入れられがちだけれど、名前だけは氷そのものだ。

青森・秋田の山間部に伝わるつらら女は、雪女の系譜に連なる冷たい女の姿の怪異とされる。触れた者を凍えさせるといい、雪道で人に取り憑くという話も残る。厳冬の夜、山道や軒先に現れるというその出現条件は、そのまま遭難のリスクが高い状況と重なっている。柳田國男やなぎたくにおの整理でも、東北の雪女伝承群のひとつとして位置づけられている。火のそばを離れないこと、正体を見破って名を呼ぶこと。対処法として伝わるのは、結局のところ暖を切らすなという当たり前のことだったりする。

おまけ(台帳データ)
伝承地
青森県・秋田県の山間部
別名・異名
特になし(雪女系伝承の地方名の一つ)
時代
近世以降の東北地方口承文学として記録が残る
動物との関係
特に確認できていない
類似・関連妖怪
山形県の雪女、秋田県のつらら女と同系統
学術的解釈
雪山の低体温症・遭難という自然現象を怪異として説明した話という見方がある
柳田國男やなぎたくにおの見解
柳田國男やなぎたくにおは、東北の雪女伝承群のひとつとして位置づけている(体系的な学説というより、伝承の整理・分類の中での言及)
小松和彦こまつかずひこの見解
この妖怪について具体的に言及した記述は確認できていない
現代文化
各地の雪女モチーフ創作の一部として間接的に取り上げられることがある
伝承の現況
現在は民話集・観光資料の中で語られる程度で、日常的な語りは薄れている