青森・秋田の山間部に伝わるつらら女は、雪女の系譜に連なる冷たい女の姿の怪異とされる。触れた者を凍えさせるといい、雪道で人に取り憑くという話も残る。厳冬の夜、山道や軒先に現れるというその出現条件は、そのまま遭難のリスクが高い状況と重なっている。柳田國男やなぎたくにおの整理でも、東北の雪女伝承群のひとつとして位置づけられている。火のそばを離れないこと、正体を見破って名を呼ぶこと。対処法として伝わるのは、結局のところ暖を切らすなという当たり前のことだったりする。