滋賀・三井寺みいでらに伝わる鉄鼠は、恨みを持って死んだ高僧・頼豪が、無数の鉄の牙を持つ鼠となって比叡山の経典を食い破ったという伝説。延暦寺と三井寺みいでらの宗派間対立を象徴する説話という解釈が一般的で、『太平記たいへいき』などの軍記物に記録が残る。最終的には仏の力や供養くようによって鎮められたとされ、三井寺みいでらは今もその由緒を伝えている。