妖怪図鑑 / 全国区 / 山の妖怪(全国区) / 分類:神の零落れいらく・信仰由来

天狗

てんぐ
複数確認
山の怖さを一身に引き受けている妖怪、という気がする。
天狗(てんぐ)の想像画。霧の深い山の崖に、黒い翼と赤い顔を持つ山伏姿の天狗が立つ。眼下の細い山道を、旅人がひとり歩いている。一見坊の【日本妖怪学体系】

天狗は深山に棲むという、鼻が高く赤い顔をした山伏やまぶし姿の妖怪。空を飛び、神通力を持ち、時に人を天狗攫いてんぐさらいにするとされる。もとは仏教における魔物・凶事の予兆とされていたが、中世以降は山伏やまぶしの姿と結びつき、修験道しゅげんどうとの関わりが深くなった。鞍馬山くらまやまの鞍馬天狗、愛宕山あたごやまの太郎坊など、特定の山に固有の大天狗が伝わっている例も多い。烏天狗という鳥のくちばしを持つ下位の天狗も広く知られる。

→ 全国天狗マップ(八大天狗・四十八天狗を山ごとに調べたもの)はこちら

おまけ(台帳データ)
伝承地
全国の霊山(鞍馬山くらまやま・愛宕山あたごやま・英彦山ひこさんなど)
別名・異名
山伏やまぶし天狗・烏天狗など複数の下位分類がある
時代
記録は平安時代の説話に遡り、中世以降に山伏やまぶしの姿と結びついた
動物との関係
特に確認できていない
類似・関連妖怪
各地の大天狗伝説(鞍馬天狗・愛宕山あたごやま太郎坊など)
学術的解釈
仏教の魔物観と修験道しゅげんどうの山岳信仰が習合しゅうごうした結果という解釈が一般的
柳田國男やなぎたくにおの見解
この妖怪について具体的に言及した記述は確認できていない
小松和彦こまつかずひこの見解
この妖怪について具体的に言及した記述は確認できていない
現代文化
能・歌舞伎から現代のアニメ・ゲームまで、日本の妖怪の中でも特に頻出する存在
伝承の現況
各地の霊山で今も信仰の対象として語られ続けている