不知火は、旧暦八月一日の未明、有明海・八代海の沖合に無数の光が並んで現れるという怪異。漁師たちの間では神社姫や竜宮からの使いと結びつけて語られてきた。近代以降、蜃気楼しんきろうや漁火いさりびの複合的な光学現象という説明が試みられており、妖怪伝承の中でも自然現象との対応関係が比較的よく調べられている事例のひとつ。