妖怪図鑑 / 全国区 / 天候の怪獣(全国区) / 分類:自然由来

雷獣

らいじゅう
複数確認
雷とセットで語られる獣、というのがそもそも珍しい発想だと思う。

雷獣は、雷とともに天から降ってくるとされる獣の妖怪。狸や猫、鼬に似た姿で、鋭い爪を持ち、雷が落ちた木の周辺で目撃されることが多いとされる。江戸期の本草学ほんぞうがく者や随筆家がこぞって記録を残し、実際に捕獲・展示されたという話まで各地に伝わっている。岩手から兵庫、広島まで、今回の台帳でも13の道府県にまたがって登録されており、全国的にかなり均質な姿で語られている、珍しいタイプの妖怪だと思う。

おまけ(台帳データ)
伝承地
全国各地(雷が落ちた場所での目撃譚が多い)
別名・異名
地方によって姿の描写に差はあるが、呼称はほぼ全国共通
時代
記録は江戸期の本草学ほんぞうがく・随筆に多い
動物との関係
特に確認できていない
類似・関連妖怪
各地の獣型の天候神・怪獣全般
学術的解釈
落雷で気絶した野生動物(猫・狸・鼬など)が発見された事例が伝承化したという説が有力
柳田國男やなぎたくにおの見解
この妖怪について具体的に言及した記述は確認できていない
小松和彦こまつかずひこの見解
この妖怪について具体的に言及した記述は確認できていない
現代文化
妖怪図鑑・博物誌的な文脈で今も紹介される
伝承の現況
目撃譚としては近代以降途絶えているが、江戸期の記録が今も広く読まれている