男鹿半島のなまはげは、大晦日の夜に家々を訪れ、怠け者を戒めるという来訪神らいほうしん。鬼のような面と蓑をまとった姿で「泣く子はいねぇか」と叫びながら回る。火にあたりすぎた者の皮膚のまだら(なもみ)を剥ぎに来るという由来説があり、恐怖と厄払いが一体になっているのがこの行事の面白いところだと思う。家の主人が酒や餅を供えてもてなすことで、穏やかに帰ってもらう。ユネスコ無形文化遺産「来訪神らいほうしん」に登録され、現在も継続している数少ない事例のひとつ。