旧鼠は、年老いた鼠が妖怪になったものとされる。『絵本百物語えほんひゃくものがたり』や『翁草おきなぐさ』に記録が残り、名古屋の話では、家中の油を舐め尽くした旧鼠が、見張りの猫を噛み殺したという逸話が「窮鼠猫を噛む」という諺の由来になったとも言われる。一方で和歌山や秋田の伝承では、母を亡くした子猫を旧鼠が育てるという、意外と情のある話も残っている。愛知・奈良と、離れた地域に伝わっている。