既読憑きは、既読がついてから返信が来るまでの時間に取り憑く。相手の返信が来ないと、何度も同じ画面を開き直す。忙しいだけかもしれない、怒っているのかもしれない、と考えるうちに、他のことが手につかなくなる。既読憑きに取り憑かれた者は、たいてい、相手にとってはただの数時間の遅れにすぎないことを、後で知ることになる。既読という一つの印が、こんなに人を長く縛れることに、既読憑きに憑かれた本人も、驚いている。
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