要点:セクキヌマブやイキセキズマブ、ブロダルマブなどのIL-17阻害薬は、乾癬領域で承認された生物学的製剤で、掌蹠膿疱症や膿疱性乾癬に対しても症例報告レベルでの有効性が示されている。
IL-23阻害薬のいわば「下流」を狙う薬として名前が並ぶことが多い。
どんな薬か
セクキヌマブやイキセキズマブ、ブロダルマブなどのIL-17阻害薬は、乾癬領域で承認された生物学的製剤で、掌蹠膿疱症や膿疱性乾癬に対しても症例報告レベルでの有効性が示されている。
IL-23阻害薬との違い
IL-23阻害薬との違いは、炎症の連鎖のどこを止めるかにある。IL-23はTh17細胞を活性化させ、その結果としてIL-17やIL-22がつくられて炎症が起きる。IL-23阻害薬が上流を止めるのに対し、IL-17阻害薬は下流のIL-17を直接ブロックする。同じ流れの別の場所を押さえている、という関係になる。
選択肢が複数あることの意味
この違いが実務上どう効いてくるかというと、「一つの生物学的製剤が効かなくても、別の標的の薬がある」という意味になる。掌蹠膿疱症で正式に適応を持つのは現時点でIL-23阻害薬のグセルクマブだが、選択肢の構造として複数あることは知っておく価値がある。
適応上の注意
ただし、掌蹠膿疱症に対するIL-17阻害薬の使用は、乾癬での承認をもとにした適応外の位置づけになる点は区別が必要だ。日本皮膚科学会からは、乾癬における生物学的製剤の使用ガイダンスが出されており、使用にあたっては施設要件などの条件も定められている。
よくある質問
IL-23阻害薬と何が違いますか?
IL-23はTh17細胞を活性化させ、その結果IL-17などがつくられて炎症が起きます。IL-23阻害薬が上流を止めるのに対し、IL-17阻害薬は下流のIL-17を直接止めます。
掌蹠膿疱症に保険は効きますか?
乾癬での承認をもとにした適応外の位置づけになります。掌蹠膿疱症で正式に適応を持つのは現時点でIL-23阻害薬のグセルクマブです。