要点:EAT(上咽頭擦過療法)は、慢性上咽頭炎に対して行われる処置で、上咽頭も扁桃と同様に病巣感染源になりうるという考え方のもとで、掌蹠膿疱症の悪化因子除去の選択肢の一つとして名前が挙がる。
上咽頭に薄めた塩化亜鉛を綿棒で塗布する、というこの治療は、耳鼻科の中でも扱っている施設が限られている。初めて説明を受けたときは、正直かなり地味な処置に見えた。
EATとは何か
EAT(上咽頭擦過療法)は、慢性上咽頭炎に対して行われる処置で、上咽頭も扁桃と同様に病巣感染源になりうるという考え方のもとで、掌蹠膿疱症の悪化因子除去の選択肢の一つとして名前が挙がる。患者向けの案内でも、病巣感染として疑われる部位に扁桃炎・歯周炎・副鼻腔炎と並んで上咽頭炎が挙げられている。
上咽頭という見落とされやすい部位
上咽頭は、鼻の奥と喉の境目あたりにある部位で、鏡で見える場所ではない。だから炎症があっても自覚しにくく、通常の診察では素通りされやすい。「風邪をひきやすい」「喉の奥に違和感が続く」といった感覚がある場合に、一度診てもらう価値がある部位だと言われている。
処置の実際
処置後に軽い出血や痛みを伴うことがあり、効果を実感するまでに複数回の通院が必要になることが多い。1回で終わる処置ではなく、週に1〜2回のペースで通いながら様子を見ていく形になる。
現時点での位置づけ
扁摘や歯科治療と比べて、まだ普及度も評価の蓄積も限られた治療で、対応している医療機関自体が少ないという実務的な壁もある。掌蹠膿疱症に対する効果についても、扁摘のようなまとまった症例数の報告は見当たらない。選択肢として知っておく価値はあるが、扁桃や歯の病巣を先に確認するほうが順番としては自然だと思う。
よくある質問
EATはどんな処置ですか?
上咽頭に薄めた塩化亜鉛を塗布する処置です。処置後に軽い出血や痛みを伴うことがあり、週に1〜2回のペースで複数回通院することが多くなります。