05蒙古襲来と鎮魂の寺
SEASONAL PICK — このコースがおすすめの季節
5月・新緑:円覚寺・東慶寺は新緑の時期、木漏れ日が特に美しいという。
北鎌倉駅浄智寺前
性格のまるで違う3つの寺が、なぜ徒歩数分の距離に並んでいるのでしょう。1281年、2度目の元寇(弘安の役)を退けた北条時宗は、その翌年、戦って死んだ人たちの霊を慰めるために円覚寺を建てました。招かれた無学祖元は、日本に来る前、中国のお寺が元の軍に襲われても動じなかったという、すごいお坊さんです。東慶寺は後に、女性を救う「縁切寺」になりました。浄智寺は北条氏の別の家系・師時が建てています。国を守る、死んだ人を慰める、そして後の女性を救う——性格の違う3つのお寺を、短い距離でつなぐコースです。歩く順番によって印象が変わるので、頭がくらくらんぽする組み合わせを探してみてください。3つの空気の違いは、続けて歩いてこそ体で分かるものです。
- 出発地点:北鎌倉駅
- 北鎌倉駅から 徒歩100m・約1分円覚寺大人¥500/小人¥200塔頭含む。
- 円覚寺から 徒歩300m・約4分東慶寺大人¥200/小人¥100後に尼寺として続いた歴史も持つ。+松岡宝蔵(展示替えにより変動) ¥300(一律)
- 東慶寺から 徒歩300m・約4分浄智寺大人¥200/小人¥100鎌倉五山第四位。北条師時開基。
トリビア
浄智寺の布袋像は鎌倉七福神のひとつです。お腹をさすると元気をもらえるといわれています。境内は小津安二郎(映画監督)や澁澤龍彦ら文化人ゆかりの地としても知られています。
季節の見どころ
円覚寺は春に桜、初夏はイワタバコ、秋は山門前の楓を中心に紅葉が美しくなります。東慶寺は1月下旬〜3月上旬の梅、3月下旬〜4月上旬の桜、5月下旬〜7月上旬のあじさい、秋は彼岸花と紫式部の実が見られる、四季を通じた花の寺です。
歴史の基本知識
円覚寺・東慶寺・浄智寺
この知識の見方(神社と寺の違い・建築を見る目など7つの視点)は、コース別・歴史の基本知識のトップで解説しています。
- 北条時宗05
- 8代執権。二度の元寇を退け、円覚寺を建立しました。
- 宝冠釈迦如来03
- 円覚寺の本尊。宝冠を戴く釈迦如来像で、通常の釈迦像とは異なる荘厳な姿。
- 弘安の役04
- 1281年、二度目の蒙古襲来。翌年、円覚寺が戦没者供養のために建てられました。
- 覚山尼05
- 時宗の妻。東慶寺を開いた尼僧で、後の執権貞時の母。
- 縁切寺06
- 離婚を望む女性が駆け込んだ寺。東慶寺はその代表格で、正式な法制度の外にあった庶民女性の救済策として知られています。
