鎌・くらんぽ
鎌・くらんぽ トップへ

散歩の前に、5分だけ

鎌・くらんぽ古写真で歩く

幕末、横浜に写真館を開いた写真家フェリーチェ・ベアトは、鎌倉を訪れて大仏や八幡宮を撮りました。そのうち八幡宮の塔は、数年後の明治の神仏分離しんぶつぶんりで取り壊されています。百五十年前の鎌倉を、写真でたどります。

ここに並べたのは、撮影者と撮影の年代、所蔵館がはっきりしている写真だけです。いずれも著作権の保護期間が終わったパブリックドメインの写真で、所蔵館が公開している画像を表示しています。

古い順に、たどる

  1. 1863

    鎌倉の村

    ベアトが撮った鎌倉の村です。撮られた場所は分かっていません。フェリーチェ・ベアト撮影、1863〜65年ごろ。ライデン大学図書館(KITLV 89897)所蔵、パブリックドメイン。ウィキメディア・コモンズで見る
  2. 1863

    鎌倉大仏

    1498年の大地震で大仏殿ぶつでんを失ってから、大仏は屋根のない露座のまま残ってきました。フェリーチェ・ベアト撮影、1863〜65年ごろ。ライデン大学図書館(KITLV 89895)所蔵、パブリックドメイン。ウィキメディア・コモンズで見る

    ゆかりのコース:長谷はせのコース(エリア別 11)、宗教でめぐる 10

  3. 1867

    鶴岡八幡宮寺つるがおかはちまんぐうじの大塔

    明治の神仏分離で取り壊される数年前の大塔(多宝塔)です。当時の鶴岡八幡宮つるがおかはちまんぐうは、神と仏をあわせて祀る八幡宮寺でした。フェリーチェ・ベアト撮影、1867〜68年。J・ポール・ゲッティ美術館所蔵(パブリックドメイン)。所蔵館のページで見る

    ゆかりのコース:鶴岡八幡宮(宗教でめぐる 11)、宗教関係図の1868年

  4. 19世紀

    鶴岡八幡宮

    同じ八幡宮を、1881年に横浜で写真館を開いた日下部金兵衛も撮っています。撮影年は19世紀としか分かっていません。日下部金兵衛くさかべきんべえ撮影、19世紀。シラキュース大学美術館所蔵(1986.475、パブリックドメイン)。所蔵館のページで見る

    ゆかりのコース:鶴岡八幡宮(宗教でめぐる 11)

  5. 1890

    鎌倉大仏、ふたたび

    ベアトの写真から、およそ25年後の大仏です。日下部金兵衛くさかべきんべえ撮影、1890年ごろ。ライデン大学図書館(KITLV 110621)所蔵、パブリックドメイン。ウィキメディア・コモンズで見る

    ゆかりのコース:長谷のコース(エリア別 11)

  6. 1902

    鎌倉大仏、本の中で

    1902年に出版された本『Japan and her people』に載った大仏です。大仏は、海外の本にも写真で紹介されるようになっていました。『Japan and her people』(1902年)より。パブリックドメイン。ウィキメディア・コモンズで見る
  7. 1914

    鎌倉大仏、写真集の中で

    明治から大正にかけて活躍した写真家、小川一真の写真集に収められた大仏です。小川一真おがわかずまさ撮影、写真集『Sights and Scenes in Fair Japan』(1914年)の図版14。クラーク美術館所蔵、パブリックドメイン。ウィキメディア・コモンズで見る

四枚の大仏の写真は、1863年から1914年まで、およそ五十年を隔てています。そのあいだに、八幡宮の大塔は取り壊され、大仏は海外の本や写真集に載るようになりました。同じ大仏を見つめた五十年に、頭がくらくらんぽしませんか。

1900年の写真帖に載った鎌倉

1900年(明治33年)に出版された写真帖『日本之名勝』は、全国の名所の写真を700枚あまり集め、英文を添えて刊行された本です。その中から、鎌倉と周辺の9枚を並べます。

「円覚寺えんがくじ山門」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「建長寺けんちょうじ山門」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「鶴岡八幡宮」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「長谷の観音」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「大仏」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「由比ガ浜」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「稲村ケ崎」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「七里ヶ浜しちりがはま」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「龍口寺りゅうこうじより片瀬かたせ江の島えのしまを望む」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る

1797年の名所図会に描かれた鎌倉

1797年(寛政9年)に出版された『東海道名所図会』は、東海道とその周りの名所を絵で案内した本です。その第6巻から、鎌倉と藤沢の7図を並べます。写真が撮られるようになる、およそ70年前の姿です。

「鶴岡八幡宮」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「鶴岡一鳥居」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「由井浜大鳥居」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「建長寺」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「円覚寺」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「光明寺こうみょうじ」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る
「藤澤清浄光寺しょうじょうこうじ」国立国会図書館所蔵。出典:国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」。国立国会図書館デジタルコレクションで見る

写真について

幕末から明治に撮られた写真は、撮影者の没後長い年月がたち、著作権の保護期間が終わっています。ここでは、ゲッティ美術館・ライデン大学図書館・シラキュース大学美術館・国立国会図書館などが公開している画像を、所蔵館の住所から表示しています。画像を読み込めない時は、所蔵館のページへの案内が出ます。

  1. フェリーチェ・ベアト「鎌倉の村」(ライデン大学図書館 KITLV 89897/ウィキメディア・コモンズ)
  2. フェリーチェ・ベアト「鎌倉大仏」(ライデン大学図書館 KITLV 89895/ウィキメディア・コモンズ)
  3. フェリーチェ・ベアト「鎌倉・八幡宮の一層の塔」(J・ポール・ゲッティ美術館 2007.26.207.5)
  4. 日下部金兵衛「鎌倉・八幡宮」(シラキュース大学美術館 1986.475)
  5. 日下部金兵衛「鎌倉大仏」(ライデン大学図書館 KITLV 110621/ウィキメディア・コモンズ)
  6. 『Japan and her people』(1902年)の図版(ウィキメディア・コモンズ)
  7. 小川一真『Sights and Scenes in Fair Japan』(1914年)図版14(クラーク美術館/ウィキメディア・コモンズ)
  8. 鎌倉大仏殿高徳院こうとくいん「鎌倉大仏と高徳院」(大仏殿の倒壊)
  9. 臨済宗りんざいしゅう大本山 円覚寺えんがくじ「鶴岡八幡宮へ」(神仏分離で撤去された建物)
  10. The Public Domain Review「日下部金兵衛の写真」(1881年の写真館の開業)
  11. 国立国会図書館「錦絵と写真でめぐる日本の名所」(鎌倉・鶴岡八幡宮・江の島・藤沢)
  12. 瀬川光行 編『日本之名勝』(史伝編纂所、1900年)国立国会図書館デジタルコレクション
  13. 龝里籬嶌 編『東海道名所圖會』第6巻(1797年)国立国会図書館デジタルコレクション

写真の場所を、実際に歩いてみませんか。長谷のコース・鶴岡八幡宮のコース

企画・編集・デザイン・制作・文責:クランポック

最終更新:2026年9月25日