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アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
1791年、バーデンの教会音楽家シュトルのために書かれた全46小節の聖体モテットです。合唱と弦、オルガンだけの簡素さの中に、深い祈りが宿ります。
作曲の経緯
1791年6月、モーツァルトは身重の妻コンスタンツェが湯治をしていたウィーン近郊の保養地バーデンを訪れました。彼はそこで、聖シュテファン教会の音楽責任者だった友人アントン・シュトルのために、この小さなモテットを書きます。キリスト聖体の祝日(この年は6月23日)のための曲で、自筆譜の日付は6月17日です。当時のモーツァルトは歌劇「魔笛」の作曲のさなかにありました。中世ラテン語の聖体讃歌の主要部分に曲を付けていて、最後の3行は省かれています。全46小節、編成も合唱と弦、オルガンのみと簡素で、小さな町の教会合唱団が歌えるように書かれています。完成から半年足らずでモーツァルトは亡くなるため、レクイエムに通じる要素を先取りした作品とも評されます。
出版・初演
1791年6月23日(聖体の祝日)、バーデンの聖シュテファン教会(市の司教区教会)で初演されたと検索結果の資料にあります。出版については未確認です。
題名・通称の由来
ラテン語の聖体讃歌の冒頭句「Ave verum corpus」(めでたし、まことの御体よ)からです。13世紀ごろの聖体の賛歌が基になっています。
構成分析
- 前半(導入から中間) 静かな弦の動きに乗って、合唱が聖体への賛美を和声的に歌います。
- 中間部 半音階的な和声で受難と死への思いが深まります。
- 結び 穏やかなニ長調に戻り、祈りの余韻で終わります。
音楽的特徴
全46小節という短さ、合唱・弦・オルガンだけの簡素な編成です。自筆譜には曲頭にsotto voce(声を抑えて)の指示があるのみです。半音階的な和声が、死や救い、聖体拝領という宗教的な主題を表現します(Wikipediaの記述)。
演奏のポイント
全体を通した静かな弱音の保ち方、合唱の和声の溶け合い、半音階的な箇所での緊張と解放に注目したいです。
この音源について(収録エピソード)
この音源の収録エピソードは、出典で確認できませんでした。
音源の投稿元(The Choir of King’s College, Cambridge - Topic)はoEmbedで確認済みです。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。
録音
実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。
- ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団(年未確認)
YouTubeで参照する音源(Topic)の演奏団体です。指揮者・盤は未確認です。 - リッカルド・ムーティ(未確認)
YouTubeにTopic配信があります(詳細は未確認です)。 - レナード・バーンスタイン/バイエルン放送交響楽団・合唱団(1990年代初頭(DG盤1991年CD))
Wikipediaがドイツ・グラモフォン盤(ハ短調ミサK.427との併録)として紹介しています。ライヴ映像があります。
映画・ドラマ・アニメ
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CM
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教科書・鑑賞教材
教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。
関連作品
- モーツァルト:レクイエム K.626
- リスト:アヴェ・ヴェルム・コルプス(ピアノ・オルガン編曲)
- チャイコフスキー:組曲第4番「モーツァルティアーナ」(リスト編曲版の管弦楽化を含む)
- エルガー:Ave verum corpus(別作曲家の同詞作品)
同じ作曲者の曲
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331 第1楽章(主題と6つの変奏) / ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ・コン・エスプレッシオーネ / アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525 第1楽章 / 歌劇「魔笛」より 夜の女王のアリア「復讐の心は地獄のように我が胸に燃え」 / 歌劇「フィガロの結婚」より 手紙の二重唱(そよ風によせて)
トリビア
- 作曲時のモーツァルトは歌劇「魔笛」を書いている最中で、バーデンで妻に会うために訪れていました。
- 聖体の祝日は三位一体の主日の次の木曜日で、1791年は6月23日でした。
- リストがピアノ・オルガン用に編曲し、チャイコフスキーはそれを自作の「モーツァルティアーナ」に取り入れました。