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魔王

Erlkönig

ゲーテの詩による物語歌曲です。夜道を駆ける父子と魔王を、一人の歌手と疾走するピアノの三連符で描く、18歳シューベルトの出世作です。

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作曲者
フランツ・シューベルト(ロマン派(初期))
カテゴリ
宗教曲・声楽
作曲年
1815(第4稿を1821年出版)
作品番号
作品1 / D.328
調性・拍子
ト短調(原曲は中声用。高声・低声用の移調版もある)/拍子は未確認
形式
通作歌曲(有節形式ではない)
難易度
4つの稿が存在します(D.328の枝番は資料により328a〜dと表記されます。第3稿はピアノ右手の三連符を省いた簡易な伴奏です)。
献呈
未確認です。
ムード
夜・荘厳

作曲の経緯

1815年、18歳のシューベルトがゲーテの同名バラードに付けた歌曲です。友人シュパウンの証言では、ある日の午後の数時間で書き上げられたといいます。作曲者は計4回書き直し、第4稿を1821年に作品1として出版しました。語り手・父・息子・魔王の4役を一人の歌手が歌い分け、ピアノは馬の疾走を思わせる三連符をほぼ最後まで刻み続けます。1820年12月1日にウィーンの私的な集まりで演奏された後、1821年3月7日にケルントナートーア劇場でヴォーグル(バリトン)とヒュッテンブレンナー(ピアノ)により公開初演され、大成功を収めて若い作曲家の名を広めました。ゲーテ本人は通作形式を好まず、送られた楽譜に返事をしなかったが、1830年にシュレーダー=デフリエントの歌を聴いて印象を改めたと伝えられます。

出版・初演

私的初演1820年12月1日(ウィーン)/公開初演1821年3月7日 ケルントナートーア劇場(J.M.ヴォーグル、A.ヒュッテンブレンナー)/1821年ディアベッリ社から作品1として出版されました。

題名・通称の由来

ゲーテのバラード『Erlkönig』(魔王=Erlking、子どもを連れ去る超自然的存在)の題をそのまま用いたものです。語源の詳細は今回の資料では未確認です。

構成分析

音楽的特徴

一人の歌手が4役(語り手・父・息子・魔王)を音域・調性・リズムで描き分けます。魔王の旋律だけが長調で、伴奏の低音三連符から一時的に解放されます。半音上行の音型が悪魔的な力を象徴し、子の叫びは毎回半音ずつ高くなります。歌手にも伴奏者にも高い技巧が求められる難曲として知られています。

演奏のポイント

冒頭の連打の緊迫感、魔王の猫なで声と父の低い声の対比に耳を向けたいです。三度目の子の叫び(フォルティッシモ)、そして三連符が止まって語られる最後の一節の静けさまで聴き届けたいです。

この音源について(収録エピソード)

演奏
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)/ジェラルド・ムーア(ピアノ)
アルバム
未確認
レーベル
Deutsche Grammophon(想定。このYouTube IDと下記DG録音との同一性は未確認)
録音
1966-1968(DGセッション。Erlkönigは1968年2月とIDAGIO記載)
録音場所
UFA-Tonスタジオ(ベルリン)

DGによるフィッシャー=ディースカウとムーアのシューベルト歌曲録音は、ベルリンのUFA-Tonスタジオで1966年12月から行われました。IDAGIOは『魔王』の収録を1968年2月、同スタジオと記しています。Discogsによれば『Goethe-Lieder』所収のムーア参加分(魔王を含む)は1970年にDG 2720 006として発売され、魔王の演奏時間は4分19秒です。プロデューサーはライナー・ブロックです。なお、このYouTube ID(Topic配信)が上記セッションの音源であることは、メタデータ上では確認できていません。

音源の投稿元(Dietrich Fischer-Dieskau - Topic)はoEmbedで確認済みです。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。

録音

実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。

映画・ドラマ・アニメ

確認できた出典はありません。

CM

確認できた出典はありません。

教科書・鑑賞教材

教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。

関連作品

同じ作曲者の曲

4つの即興曲 Op.90 D.899 第3番 変ト長調 / 野ばら

トリビア

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出典

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