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内服薬・掌蹠膿疱症

ビオチン+強力ネオミノファーゲンC(内服・点滴)

要点:医療機関でのビオチン療法は、ビオチン内服または強力ネオミノファーゲンC(グリチルリチン)点滴として行われる。

保険診療の中で処方されるビオチン療法は、後で触れる市販のサプリメントとは扱いが違う、という区別をまず理解する必要があった。

医療機関でのビオチン療法

医療機関でのビオチン療法は、ビオチン内服または強力ネオミノファーゲンC(グリチルリチン)点滴として行われる。市販のサプリメントとは、扱いも位置づけも別のものになる。

有効率の数字が振れている

有効性については、報告によって数字が大きく振れているのが実情だ。20例規模の調査では約80%の症例で有効性が確認されたという報告がある一方、別の文献ではビオチン療法の有効率は15%以下ともいわれ、エビデンスの乏しさを指摘する声もある。この幅の広さ自体が、この治療の現在地を表していると思う。

効果が出るまでの時間

効果が出るまで時間がかかるのが欠点とされ、年単位の服用が必要になるケースも報告されている。数週間試して効かないから中止、という判断がしにくい治療でもある。

生活面での注意点

生活面での注意点もいくつか共有されている。抗てんかん薬の服用や、生卵の多量摂取で効果が下がる可能性がある。生卵については、卵白に含まれるアビジンという成分がビオチンの吸収を妨げるためだ。ビオチンを飲みながら卵かけご飯を毎日食べる、という組み合わせは避けたほうがいいことになる。

効かないときに考えること

この治療をめぐっては、もう一つ知っておきたい指摘がある。掌蹠膿疱症の治療でビオチンがあまりに有名になった結果、「掌蹠膿疱症イコールビオチン内服」という図式ができてしまった、という見方だ。ビオチンで改善しない場合、量を5g・10g・20gと増やしても大きな変化は望みにくく、むしろ視点を変えて病巣感染(口腔内の清掃、根尖病巣・副鼻腔炎・扁桃炎・上咽頭炎の検索)を調べたほうが改善することがある、と指摘されている。

ビオチン+強力ネオミノファーゲンC
同じビオチン療法でも、報告によって有効率の数字は大きく振れる。
前橋医師らの報告(約20例・半年以上観察)80%別の文献が指摘する有効率15%エビデンスの乏しさを指摘する立場
「効くと言われている」と「エビデンスが強い」は必ずしも一致しない、という良い実例だと思っている。

よくある質問

ビオチン療法はどのくらい効きますか?

報告によって数字が大きく振れています。20例規模の調査では約80%で有効性が確認されたという報告がある一方、別の文献では有効率15%以下ともいわれています。

効果が出るまでどのくらいですか?

時間がかかるのが欠点とされ、年単位の服用が必要になるケースも報告されています。

飲み合わせで注意することはありますか?

抗てんかん薬の服用や生卵の多量摂取で効果が下がる可能性があります。卵白のアビジンがビオチンの吸収を妨げるためです。