要点:前橋賢医師の著書などを通じて広まった「ビオチン+ビタミンC+ミヤリサンなど整腸剤(ビオチンを消費しない酪酸菌)」の組み合わせは、民間プロトコルとしてネット上でよく見かける。
医療機関のビオチン療法(カテゴリ2参照)と、ネットで売られているビオチン+ビタミンCのサプリメントは、名前は似ていても文脈が違う。
よく見かける組み合わせ
前橋賢医師の著書などを通じて広まった「ビオチン+ビタミンC+ミヤリサンなど整腸剤(ビオチンを消費しない酪酸菌)」の組み合わせは、民間プロトコルとしてネット上でよく見かける。
根拠は確立していない
ただし、この組み合わせの根拠は慎重に見たほうがいい。もともとビタミンCそのものに掌蹠膿疱症への直接効果を示すエビデンスはなく、整腸剤との併用が「ビオチンの効果を高める」とする説明にも、確立した検証があるわけではないという指摘がある。
期待値を下げる意見
医師による解説記事では、ビオチンが効く掌蹠膿疱症はそれほど多くないとされ、「ビオチンぐらいで治るなら元々重症ではなかった可能性がある」という、期待値を下げる立場の意見も出されている。
「ビオチン=掌蹠膿疱症」という図式の弊害
さらに踏み込んだ指摘もある。掌蹠膿疱症の治療でビオチンがあまりに有名になった結果、「掌蹠膿疱症イコールビオチン内服」という図式ができてしまった、という見方だ。改善しない場合に量を5g・10g・20gと増やしても大きな変化は望みにくく、むしろ視点を変えて病巣感染(口腔内の清掃、根尖病巣・副鼻腔炎・扁桃炎・上咽頭炎の検索)を調べたほうが改善することがある、とされている。
生活面での注意点
生活面では、生卵の多量摂取を控えるという注意点が医療用のビオチン療法と共通している。卵白に含まれるアビジンという成分が、ビオチンの吸収を妨げるためだ。手を出す前に、これは治療の代替ではなく「試してみる価値があるかもしれない一手」だと自分の中で位置づけ直した。
よくある質問
市販のビオチンサプリで治りますか?
ビオチンが効く掌蹠膿疱症はそれほど多くないとされ、期待値を下げる立場の意見も出されています。治療の代替にはなりません。
効かないときは量を増やすべきですか?
量を5g・10g・20gと増やしても大きな変化は望みにくく、むしろ病巣感染(歯・扁桃・副鼻腔・上咽頭)を調べたほうが改善することがあると指摘されています。