CRATEDIGGIN'CURATED BY DJ NAOYAMAN

Jurassic 5

Jurassic 5 — オリジナル・グラフィティタグ
Original graffiti · Designed by DJ Naoyaman

アーティスト名義または制作クレジットのどちらかで掲載5曲以上を特集候補、8曲以上を優先候補とします。曲数だけで公開せず、本人の証言や制作背景から独自の読み応えを作れることを条件にします。曲数は掲載済みの楽曲録音を名義別・役割別に集計し、同じ録音の重複やアルバム全体・ミックス・ライブ映像は含めません。未確認の制作クレジットを補完したり、グループの作品をメンバー個人へ自動加算したりしません。公開済みの記事は曲数にかかわらずアーカイブとして残します。

活動拠点:Los Angeles, California, USA。グループ名義の掲載曲をたどります。Cut Chemistのソロ作品や他名義での制作は、グループの曲数へ加算しません。

PRODUCTION STORIES

マイクを渡す。レコードの輪を広げる。

The Game、Contact、Lausd、Canto De Ossanha。声のチームワークと、ふたりのDJの仕事を、曲ごとのクレジットから聴く。

Jurassic 5の入口をひとつ選ぶなら、ここではThe Gameから。声が何人分あるかを数えるより、次の声にどんな場所を空けるかを聴いてみたい。ひとりずつの輪郭と、全員で作る輪郭。その両方が気になってくる。

LOS ANGELES / 声が集まる場所

グループの核は、Unity CommitteeとRebels of Rhythm、そしてDJ Nu-Markの合流。2015年のメンバー取材は、Rat Raceでの出会いとGood Lifeの交流をたどる。MCはChali 2na、Marc 7、Akil、Soup。Cut ChemistとDJ Nu-Markを合わせると6人。「5」という名前だけでは収まらない。

出典:Jurassic 5 — 公式サイト / Brian Coleman — Quality Control復刻盤ライナーノーツ / メンバー取材(2015)

THE GAME / パスを受け取る

The GameはCut Chemist制作、DJ Nu-Mark共同制作。Shawny MacとMarvskiも声で参加する。マイクをボールのように渡す発想が、曲の組み立てにつながっている。

ここで聴きたいのは交代の瞬間だ。誰かが前へ出れば、誰かが次の入口を作る。腕前を並べるだけでは生まれない、グループならではの気持ちよさを探してみる。

出典:Brian Coleman — Quality Control復刻盤ライナーノーツ / メンバー取材(2015) / Jurassic 5 — The Game(指定・PIAS公式配信)

QUALITY CONTROL / 曲と曲の間まで

2000年の『Quality Control』から、表題曲 → Contact → Lausdへ。アルバムの並びを小さく抜き出して聴く入口だ。短い「Contact」にも、ひとつの曲として耳を向けたい。

「Lausd」はCut Chemist制作。題名にはLos Angeles Unified School Districtと「Lost」が重なる。People Under the Stairsの「The L.A. Song」とは別の一曲として、ここに置いておく。

出典:Brian Coleman — Quality Control復刻盤ライナーノーツ / メンバー取材(2015) / Apple Music — Quality Control(2000)

JAYOU / 二つの入口

Jayouから、Jayou (Remix)へ。ここで聴けるのは、J5 / Mass Appealの2008年配信版に収められた二つのテイク。通常版は1997年のEPまでさかのぼる。リミックスの2008年表記は、この収録版の年だ。

通常版からリミックスへ、続けて聴く順番にした。タイトルが同じだからこそ、曲の置き方や展開の違いに耳を向けやすい。選曲の中でどちらを先に置くかを考えるのも楽しい。

出典:Jurassic 5 — Jayou(指定・Symphonic公式配信) / Jurassic 5 — Jayou (Remix)(指定・Symphonic公式配信)

CANTO DE OSSANHA / 次の棚へ

Canto De Ossanhaは2006年の『Feedback』へ進む出口。制作はDJ Nu-Mark、作曲クレジットにはBaden PowellとVinicius de Moraesの名がある。グループの曲を一律にCut Chemist制作とは扱わない。

最後にここへ着く順番にしてみた。MCの声を追っていた耳が、作り手と作曲家の名前にも向く。気に入った曲から、もう一枚。そのくらいの身軽さで、レコードの棚は広がっていく。

出典:Jurassic 5 — Canto De Ossanha(指定・PIAS公式配信) / DJ Nu-Mark — 公式ディスコグラフィー

このページの聴き方

下の「LISTENING ROUTE」は、この特集の選曲順で再生する入口。Concrete SchoolyardやWhat’s Goldenを間に挟み、最後に「Canto De Ossanha」へ。年代順の掲載一覧は、その下に残した。順番を替えて聴くと、同じ曲から別の接点が見つかるかもしれない。

聴く順番と聴きどころはDJ Naoyamanの編集上の視点です。制作クレジットは曲ごとの資料を参照。指定4曲はPIASの公式Topic配信で、本人の直接投稿とは区別しています。 Jayouの2版はSymphonicの公式配信です。

LISTENING ROUTE

この順番で、聴いてみる。

DJ Naoyamanの選曲順。気になる一曲からでも。

  1. The GameQuality Control · 2000
  2. Quality ControlQuality Control · 2000
  3. ContactQuality Control · 2000
  4. LausdQuality Control · 2000
  5. JayouLyricist Lounge Vol. 1 · 1998年〈掲載コンピレーションの年〉
  6. Jayou (Remix)J5 (Deluxe Edition) · 2008年〈選択した収録版の年〉
  7. Concrete SchoolyardJurassic 5 · 1997
  8. What's GoldenPower In Numbers · 2002
  9. Canto De OssanhaFeedback · 2006

収録作品 24曲

A NOTE FROM THE EDITOR

Old records.
New afternoons.

音楽は、発売された年に閉じ込めておくには、
少しばかりよくできすぎている。

好きな曲を掘る。元になった音をたどる。街や仲間の話に寄り道する。
そうして、いまの自分の耳を、もう一度確かめる。

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