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ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
哀愁の短調主題と長調の歌がめぐる、後期ショパンの代表的なワルツです。ロスチャイルド夫人に献呈されています。
作曲の経緯
1846年から47年にかけて書かれた、ショパンが生前に発表した最後期のワルツの一つです。Op.64として3曲まとめて1847年にパリのブランデュス社から出版され、第2番は『ナタニエル・ド・ロスチャイルド夫人』に献呈されました。献呈相手はロスチャイルド家の一員で、画家・社交家として知られるシャルロットです。舞曲でありながら実際に踊るためというより、サロンで聴くためのピアノ曲として書かれています。個別の逸話は多くは確認できませんでした。
出版・初演
1847年、パリのブランデュス社(Brandus et Cie)から出版されました(Op.64として3曲)。
題名・通称の由来
通称は確認できませんでした。日本では『第7番』の番号で呼ばれ、『小犬のワルツ』(Op.64-1)と並んで知られます。
構成分析
- 主題A テンポ・ジュストの和音的な旋律です。歩くような感触の短調の主題です。
- 主題B より速く(più mosso)、8分音符の流れの中で進みます。
- 主題C より遅く(più lento)で、嬰ハ長調(変ニ長調)の歌です。間奏のような性格です。
- 全体構成 A B C B A B の順で現れ、ロンド風だがワルツの三部形式にも似ます。
音楽的特徴
哀愁を帯びた短調の主題と、流れるような急速な部分、長調に転じた歌のような中間部が交替する、変化に富んだワルツです。長調の部分は夢見るように穏やかで、短調の主題が戻ると切なさが一層際立ちます。管弦楽版がバレエ『レ・シルフィード』の一部になっています。
演奏のポイント
3拍子の1拍目に重心を置きつつ、メロディーの歌い回しにルバートをかけすぎないようにします。中間のsostenuto部分では、右手の旋律を明るい音色にして対比をつけます。速い部分は粒をそろえ、息継ぎを自然に行います。
この音源について(収録エピソード)
ルービンシュタインのショパン《ワルツ集》は1963年にローマのRCAイタリアーナ・スタジオAで録音されました。資料には6月25日のセッションと記されています。プロデューサー、エンジニア、編集は、後年までルービンシュタインの録音を支えたマックス・ウィルコックスが担当しました。作品番号付きの14曲を収め、死後出版の5曲は含みません。1964年にLSC-2726として発売され、ステレオ録音の基準盤とされています。
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録音
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映画・ドラマ・アニメ
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CM
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教科書・鑑賞教材
教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。
関連作品
- ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1『小犬』
- ワルツ第8番 変イ長調 Op.64-3
- バレエ『レ・シルフィード』
- ワルツ第9番『別れのワルツ』Op.69-1
同じ作曲者の曲
ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作(レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ) / 前奏曲第7番 イ長調 Op.28-7 / ワルツ第9番 変イ長調 Op.69-1『別れのワルツ』
トリビア
- Op.64の3曲で最もよく演奏されるのが第2番とされます(演奏頻度の根拠は未確認)。
- Op.64-2は管弦楽編曲がバレエ『レ・シルフィード』に使われています。
- 2022年の映画『On the Come Up』では、クロエ・フラワーによる本曲に基づく編曲が使われました。
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出典
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