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グノシエンヌ 第1番
拍子も小節線もない自由な時間の中で、物憂い旋律が揺れます。サティが神秘思想に近づいた時期の、夜に似合う一曲です。
作曲の経緯
グノシエンヌは1890年ごろに作曲され、1893年に出版された3曲の連作で、第1番は1890年の作とされます。当時のサティは、ジョゼファン・ペラダンを通じて薔薇十字の宗派と関わるなど、オカルトや神秘思想に近い環境にいました。楽譜には拍子記号も小節線もなく、自由な時間の流れの中で旋律が進みます。この記譜は、型にはまらない独特の雰囲気を生み、後の作品にも影響を与えたと語られます。第1番は1913年にロラン=マニュエルへ献呈されたとされます。ただし成立事情の細部については、今回の調査では確認できていません。
出版・初演
1893年です(3曲のグノシエンヌとして)。
題名・通称の由来
語源には諸説あります。テセウスがミノタウロス退治を祝って踊ったという迷宮の舞踏を指す語(1865年のラルース辞典)や、グノーシス(認識)に由来するとの説があります。
構成分析
- 冒頭 左手の伴奏型の上で、物憂げな旋律が現れます。
- 中間部 旋律の動きが少し変わり、自由な拍で進みます。
- 終結 静かに音が消えるように閉じます。
音楽的特徴
拍子記号や小節線がない自由な時間感覚の曲です。単純な伴奏型と、東方的とも評される旋律が組み合わさり、夢うつつのような雰囲気を作り出しています。
演奏のポイント
拍を数えすぎず、旋律の息づかいで自然に間を取ります。左手を一定に保ち、右手を歌わせることで、静けさと憂いが保たれます。
この音源について(収録エピソード)
ロジェのサティ集は1983年5月にロンドンのキングスウェイ・ホールで録音され、1984年にDeccaから発売されました。ジムノペディ全3曲とグノシエンヌ全6曲のほか、小品やキャバレー歌曲の編曲も収めた約1時間の1枚です。ロジェはDeccaでラヴェルやプーランクなどフランスものをLP時代から録音していました。Gramophone誌は1984年10月号で、澄んだ冷ややかな音がサティに合い、グノシエンヌが静かで時が止まったように響くと評した一方、マイクが近すぎる点は批判しました。
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録音
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映画・ドラマ・アニメ
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CM
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教科書・鑑賞教材
教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。
関連作品
- グノシエンヌ 第2番・第3番
- ジムノペディ
トリビア
- 楽譜に拍子記号も小節線もありません。
- 語源には諸説あり、決着していません。
- 1893年に3曲がまとめて出版されました。