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愛のあいさつ
エルガーが婚約者アリスへの贈り物として書いた小品です。甘く温かな旋律で、ピアノ独奏版でも親しまれています。
作曲の経緯
エルガーは1888年7月にこの曲を書き上げました。当時の彼は、ピアノの教え子でもあったキャロライン・アリス・ロバーツと婚約した直後でした。彼女がドイツ語に堪能だったことから、題を「Liebesgruss(愛のあいさつ)」としました。休暇先のセトルからロンドンへ戻った9月22日、婚約の贈り物として彼女に手渡しています。原曲はヴァイオリンとピアノのための作品で、自筆譜が残る公認の編曲は、チェロとピアノ版とピアノ独奏版の2つです。のちに小編成の管弦楽版も出版されました。編曲者名と編曲年は、確認した出典には記載がありませんでした。
出版・初演
1889年、ショット社です(マインツ)。ヴァイオリンとピアノ、ピアノ独奏、チェロとピアノ、小管弦楽の各版が初版で刊行されました。管弦楽版の初演は1889年11月11日、水晶宮です(指揮:オーガスト・マンズ)。
題名・通称の由来
最初の題は独語のLiebesgrussです。出版時に、欧州各国で売りやすいよう仏語題Salut d'Amourが主題となり、Liebesgrussは副題に回りました。
構成分析
- 原曲の編成 ヴァイオリンとピアノです。ピアノ独奏版は、エルガー自身の自筆譜に基づく公認版の一つです。
- 管弦楽版初演 1889年11月11日、水晶宮でのオーケストラ版です。
- 版の展開 ヴァイオリン、ピアノ独奏、チェロ、小管弦楽の各版が初版時に出ました。
音楽的特徴
確認できた出典では、旋律構成や和声の分析は得られませんでした。分かっているのは、原曲がヴァイオリンとピアノのための小品で、ホ長調で書かれたことです。婚約者への贈り物として作られた個人的な作品でありながら、のちに多くの楽器編成へ編曲され、エルガーの代表作の一つとなりました。
演奏のポイント
未確認です。
この音源について(収録エピソード)
Apple Music Classicalの『The Perlman Sound』(41曲)では、エルガー「愛の挨拶」Op.12の演奏者がパールマンとサミュエル・サンダースと表示され、演奏時間は2分45秒です。同盤にはクライスラー編曲やサラサーテなど、サンダースとの小品が多数入ります。共演者までは確認できたが、初出アルバム・録音年・会場は特定できていません。この音源はヴァイオリンとピアノ版です。曲自体は1888年7月に書き上げられ、婚約の頃の恋人キャロライン・アリス・ロバーツに贈られました。
音源の投稿元(Topic/レーベル公式)はoEmbedで確認済みです。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。
録音
実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。
- ジャック・ジェイコブス(ヴァイオリン)(1901)
ヴァイオリンとピアノ版の最初期録音です(英語版Wikipedia)。 - エルガー自身の指揮(1915)
管弦楽版の最初の録音です。 - オーギュスト・ファン・ビーネ(チェロ)(1907)
チェロ編曲の録音です。
映画・ドラマ・アニメ
- グレイストーク ターザンの伝説(1984(年はページ上で未確認))
ベルギー人探検家ダルノが蓄音機でこの曲を流す場面です(Wikipedia英語版の記述)。
CM
確認できた出典はありません。
教科書・鑑賞教材
教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。
関連作品
トリビア
- 贈られたのは婚約の際で、ロバーツ嬢はエルガーのピアノの教え子でした。
- 初版ではほとんど売れず、題を仏語のSalut d'Amourに改めてから売れ行きが伸びました。
- 歌詞付き版に「Woo thou, Sweet Music」(A.C.バンテン詞)やスウェーデン語の「Violer」があります。