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幻想即興曲

Fantaisie-Impromptu in C-sharp minor, Op.66 (posth.)

右手の16分音符と左手の三連符がぶつかる両端部と、中間部の甘い旋律の対比です。ショパン自身は生前に出版しませんでした。両手のリズムのせめぎ合いも、中間部の甘さも、この曲の大好きな魅力です。

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作曲者
ショパン(ロマン派)
カテゴリ
ピアノ独奏
作曲年
1834年
作品番号
Op.66(遺作)
調性・拍子
嬰ハ短調・2/2拍子
形式
即興曲/複合三部形式(ピアノ独奏)
難易度
ヘンレ難易度 7です(小売サイト経由の情報で、ヘンレ公式での確認は未了)。ABRSMグレードは未確認です。
献呈
公式な献呈者は未確認です。1835年の自筆清書譜の表紙に、フランス語で「エステ男爵夫人のために作曲」とあります。ルービンシュタインは、有償の委嘱作だった可能性を推測しています。日本語版Wikipediaは「エステ公爵夫人(ショパンの弟子)への献呈」と記し、英語版の「男爵夫人」と表記が異なります。
ムード
華やか・切ない

作曲の経緯

1834年にショパンが作曲したとされます。同じ年にはOp.17のマズルカやOp.18のワルツも生まれたが、本作だけは生前に出版されませんでした。理由は不明で、ベートーヴェンの「月光」ソナタに似すぎているのを気にしたという説、同じ1834年に出たモシェレスの即興曲との類似を気にしたという説があります。ショパンは遺言で未発表作品の公表を禁じたとされますが、友人のフォンタナが1855年に遺作として世に出しました。1960年ごろ、ルービンシュタインがパリの競売で「エステ男爵夫人のアルバム」を入手し、1835年の日付が入ったショパン自筆の清書譜を見つけました。表紙には「エステ男爵夫人のために作曲」とあり、フォンタナ版とは音やニュアンスの違いが多いです。ルービンシュタインはこれを決定稿と考えました。ただし日本語版Wikipediaは発見を1962年としており、年に食い違いがあります。

出版・初演

1855年、ユリアン・フォンタナが遺作として出版しました(Op.69・70のワルツと同時)。初演は未確認です。自筆清書譜(1835年付)を基にした版は、ウィーン原典版、ポーランド国民版、ペータース版、ヘンレ版などに収められています。録音は、フォンタナ版の例にバックハウス(1908年)、自筆譜版の例にルービンシュタイン(1964年)が挙げられます(日本語版Wikipedia)。

題名・通称の由来

「幻想即興曲」の題はショパンの生前にはなく、フォンタナが1855年に出版したときに付けました。即興曲としては最初に書かれたが出版が最後になったため、第4番という番号になりました。この番号は旧全集の便宜上のものです。

構成分析

音楽的特徴

複合三部形式です(A-B-A')。2/2拍子の中で、右手の16分音符と左手の三連符が交差リズムを作り、緊迫感を支えます。中間部は同主調の異名同音(変ニ長調)に移り、急から緩へ性格を一変させます。オスターの分析では、同じ嬰ハ短調の「月光」ソナタとの類縁が強いです。主題提示の2小節後の急速なパッセージは、「月光」終楽章のカデンツァと同じ音を1オクターヴ上で用います。一方、ハネカーは一部を「感傷的」で「気高さに欠ける」と批判しています。

演奏のポイント

右手の16分音符と左手の三連符のずれを、拍が崩れずに保つことが最大の課題です。ノンストップの急速なパッセージを滑らかなレガートで弾き通す持久力が要ります。中間部は旋律を歌わせつつ伴奏の流れを保ちます。版によって音が異なるため、フォンタナ版と自筆譜版のどちらを使うかを決めておきます。

この音源について(収録エピソード)

演奏
ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
アルバム
Chopin Evocations
レーベル
Deutsche Grammophon
録音
未確認(2017年発売)
録音場所
未確認

ショパンとその影響を受けた作品を並べた2枚組です。プレトニョフ編曲による2つのピアノ協奏曲の世界初録音(マーラー室内管)、セルゲイ・ババヤンとの2台ピアノ用ロンド、トリフォノフ編のバルバー、グリーグ、チャイコフスキーらの小品、モンポウのショパン変奏曲を含みます。Gramophone誌の評では、幻想即興曲は独立曲としての収録で、最後のモンポウの変奏曲の第10変奏がその中間部を引用して全体を閉じます。

音源の投稿元はoEmbedで確認済みです。このトラックが上記アルバムのものかは、演奏者とレーベルからの推定です。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。

録音

実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。

映画・ドラマ・アニメ

確認できた出典はありません。

CM

確認できた出典はありません。

教科書・鑑賞教材

教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。

関連作品

同じ作曲者の曲

別れの曲(練習曲 Op.10-3) / ノクターン第2番 / 前奏曲 第15番「雨だれ」

トリビア

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出典

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