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四季 Op.37a 第10曲 10月「秋の歌」
チャイコフスキーが雑誌の依頼で書いた十二か月の小品のうち、ニ短調で秋の寂しさを歌う10月の曲です。雑誌から生まれた12か月の音楽に、こんな物悲しい歌があることも、この曲集の興味深いところです。
作曲の経緯
四季は、サンクトペテルブルクの音楽雑誌『ヌヴェリスト』の編集者ニコライ・ベルナールが1875年に依頼した、各月を描く12の小品です。題は編集者の案で、チャイコフスキーは1875年12月の手紙で全ての題を受け入れると伝えました。その1月から2月の曲が先に送られ、後半の7曲は同じ帳面に記されていて、白鳥の湖の管弦楽化を4月22日頃に終えたのち、5月下旬までにまとめて書かれたと推定されます。6月号が5月末に検閲を通っているためです。10月の曲は詩人A・K・トルストイの詩句がエピグラフに付されたが、これも作曲者でなく編集者の選択でした。1876年中に雑誌に連載され、1886年にユルゲンソンが権利を得てOp.37aとして出版しました。
出版・初演
1876年に『ヌヴェリスト』誌で毎月連載されました。同年10〜11月に単行出版の検閲許可を得ています。1886年にユルゲンソン社がOp.37aとして再出版しました。
題名・通称の由来
「秋の歌」の題は、依頼した編集者ニコライ・ベルナールの提案で、チャイコフスキーが受け入れたものです。エピグラフ(A・K・トルストイの詩句)もベルナールの選です。
構成分析
- 標題とエピグラフ 「秋の歌」です。A・K・トルストイの、荒れた庭に黄色い葉が風に舞う、という趣旨の詩句が添えられます。
- 速度と調 Andante doloroso e molto cantabile、ニ短調、56小節です。
- 四季全体での位置 秋の中盤を担う10曲目です。次の11曲目は「トロイカ」です。
- 原稿 10月を含む11曲の自筆譜はモスクワの国立音楽博物館に現存します(4月のみ紛失)。
音楽的特徴
ニ短調で、悲しげに十分に歌う、という発想標語が付きます。四季の中でも特に物悲しい一曲として知られます。短い曲だが旋律が前面にあり、ロシアの秋の寂しさを歌曲のように描きます。依頼仕事として書かれた小品集ながら、旋律の美しさから単独でもよく弾かれ、他の楽器への編曲も多いです。
演奏のポイント
発想標語は「悲しげに、かつ十分に歌って」の意です。旋律の息づかいを大切に、伴奏は旋律を支える程度に抑えて歌い込みます。感傷に流れすぎず、音色の変化で哀愁を出したいです。
この音源について(収録エピソード)
イム・ユンチャンは『四季』の12曲を、月ごとに季節が移る曲集とは捉えず、一人の人間の最後の1年を描いた物語として組み立てました。録音は2024年夏、英国サリー州のメニューイン・ホールで行い、プロデューサーはジョン・フレーザー、エンジニアはフィリップ・サイニーです。2025年8月22日にDecca Classicsから発売されました。批評や報道では大胆な再解釈として注目され、発売後にApple Classicalのチャートで首位に立ったと伝えられました。「10月・秋の歌」はこの物語の後半に置かれます。
動画題名に Album Audio とあり、投稿元は演奏者本人のチャンネルです(oEmbedで確認済み)。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。
録音
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映画・ドラマ・アニメ
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CM
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教科書・鑑賞教材
教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。
関連作品
- 四季 6月「舟歌」
- 四季 11月「トロイカ」
- 四季 3月「ひばりの歌」
- 子供のためのアルバム Op.39
トリビア
- 各曲の題と詩の引用は作曲者ではなく編集者が決めました。
- カシュキンが伝えた、従者に催促されて毎月1曲ずつ書いたという逸話は、資料から裏付けにくいとされます。
- 四季の自筆譜は4月の曲のみ失われています。
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出典
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