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ソルヴェイグの歌
帰らぬ人を待ち続けるソルヴェイグの歌を、グリーグ自身がピアノ独奏に編曲しました。北欧の哀愁を静かにたたえた旋律です。
作曲の経緯
1874〜75年、グリーグはイプセンの戯曲『ペール・ギュント』(1867)の付随音楽Op.23を作曲しました。上演は1876年2月24日にクリスティアニア(現オスロ)で行われました。ソルヴェイグの歌は第4幕に置かれ、故郷でペールの帰りを待つ娘ソルヴェイグの心情を歌います。のちにグリーグは付随音楽から8曲を選んで二つの組曲にまとめ、この曲は組曲第2番Op.55(1893年出版)の第4曲になりました。ピアノ独奏版はグリーグ自身の歌曲編曲集Op.52の第4曲で、同集全6曲の編曲者もグリーグです。Piano Streetは編曲の年を1890年とするが、未確認です。
出版・初演
付随音楽の総譜は1908年にヨハン・ハルヴォルセンが出版しました。組曲第2番Op.55は1893年です。Op.52は作曲者校訂版がC.F.Petersから刊行されています(初版年は未確認です)。
題名・通称の由来
ヒロインであるソルヴェイグ(Solveig/Solvejg)の名からです。故郷でペールを待ち続ける女性の歌です。
構成分析
- 全体 イプセン劇第4幕で歌われる、待ち続ける女性の歌です。
- Op.52-4 イ短調、Poco Andanteのピアノ独奏編曲です。
- 組曲版 組曲第2番Op.55の第4曲に収録されています。
- 関連曲 第5幕の「ソルヴェイグの子守歌」です。
音楽的特徴
待ち続ける女性の心を歌う、哀愁を帯びた短調の旋律が核です。グリーグ自身がピアノ独奏に編曲したOp.52-4は、歌の旋律と伴奏をピアノ一台に収めます。同じ劇の第5幕には「ソルヴェイグの子守歌」もあり、組曲にはこの歌の方が採られました。
演奏のポイント
旋律を歌うように弾き、伴奏は音量を抑えて支えに徹します。ゆるやかな揺れを保ちつつ、悲しみを強調しすぎず、静かに祈るような表情を保ちます。
この音源について(収録エピソード)
グリーグ作品を集めた2016年のDG盤『Wonderland』に収録されています。ペール・ギュント組曲第2番Op.55-4のピアノ独奏編曲で、編曲者は未確認です。アルバムはピアノ協奏曲(サロネン指揮バイエルン放送響)と抒情小品の選集で構成され、オットはグリーグを学生時代から身近に感じてきたと語っています。DGはタイトルを、北欧の伝説を思わせる幻想的な風景から取ったと説明します。Gramophoneの批評は、管弦楽の伴奏と音質を称賛した一方、オットの独奏には自由すぎるルバートへの留保を示しました。
音源の投稿元(Topic/レーベル公式)はoEmbedで確認済みです。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。
録音
実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。
- エヴァ・クナルダール(年未確認)
グリーグのピアノ作品全集(BIS)にOp.52が収録されたとの記述があります。 - アイナル・ステーン=ノクレベルグ(年未確認)
Naxosのグリーグ・ピアノ作品録音でOp.52を録音しています(曲目詳細は未確認です)。
映画・ドラマ・アニメ
確認できた出典はありません。
CM
確認できた出典はありません。
教科書・鑑賞教材
教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。
関連作品
- グリーグ「ペール・ギュント」第1組曲Op.46
- グリーグ「ペール・ギュント」第2組曲Op.55
- ソルヴェイグの子守歌
- グリーグ「ピアノのための歌曲編曲集」Op.52
- ブラームスの子守歌(同じ歌曲からのピアノ編曲)
トリビア
- グリーグは劇場側から各曲の長さや順番を指定され、継ぎはぎの仕事を強いられたと不満を述べています。
- 1999年のヴァンダルハーツ2の曲に、旋律が使われました(英語版Wikipedia)。
- パワーメタルバンドKamelotの曲「Forever」は、この旋律を基にしています(英語版Wikipedia)。