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交響曲第9番 ホ短調「新世界より」第2楽章 ラルゴ(「家路」)

Symphony No. 9 in E minor "From the New World", II. Largo ("Goin' Home")

コーラングレが歌う変ニ長調の主題で知られる『新世界より』の緩徐楽章です。のち英語詞『Goin' Home』や堀内敬三の『家路』となり、日本でも広く愛されています。

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作曲者
アントニーン・ドヴォルザーク(後期ロマン派(国民楽派))
カテゴリ
管弦楽・室内楽
作曲年
1893
作品番号
Op.95, B.178
調性・拍子
変ニ長調(交響曲全体はホ短調)。拍子は未確認
形式
三部形式。導入の和音進行、コーラングレの主題、嬰ハ短調の中間部、主題の回帰からなり、127小節
難易度
未確認です。
献呈
未確認です。
ムード
穏やか・切ない

作曲の経緯

ドヴォルザークは1892年から1895年までニューヨークの国民音楽院の院長を務め、この交響曲を1893年に書きました。院で出会ったアフリカ系アメリカ人の学生ハリー・バーリーが歌う黒人霊歌を聴き、その精神を吸収したとされます。本人は初演前日のニューヨーク・ヘラルド紙で、先住民音楽の旋律は実際には使わず、その特徴を盛り込んだ独自の主題を作って展開したと説明しています。第2楽章については、ロングフェローの『ハイアワサ』に基づく将来のカンタータか歌劇のための「習作」のようなものだと述べました(その作品は書かれませんでした)。主題を当初のクラリネットからコーラングレに改めたのは、バーリーの声を思わせたためと伝えられます。1893年夏のアイオワ旅行で見た広大な土地の印象も作品に反映したと言われます。初演は同年12月16日、ニューヨークのカーネギー・ホールです。

出版・初演

初演は1893年12月16日、カーネギー・ホールで、アントン・ザイドル指揮ニューヨーク・フィルによる演奏です(同団の委嘱)。各楽章のたびに熱烈な拍手が起こり、作曲者が立ってお辞儀をしたといいます。ロンドン初演は1894年6月21日(A.マッケンジー指揮)、プラハでは同年10月13日に作曲者自身の指揮で演奏されました。初版時は交響曲第5番とされ、古い文献や録音ではその番号で呼ばれます。出版社は未確認です。

題名・通称の由来

「新世界」はアメリカを指します。第2楽章の旋律は、ドヴォルザークの弟子(資料により同僚とも)W・A・フィッシャーが1922年に歌詞を付けて歌曲「Goin' Home」としました。日本では1946年に堀内敬三が日本語詞を付けた「家路(遠き山に日は落ちて)」として親しまれています。宮沢賢治が1924年夏までに自作の詩を同じ主題に付けて歌っていた(『種山ヶ原』)との記述もあります。

構成分析

音楽的特徴

コーラングレの独奏による息の長い旋律です。五音音階に近い音の運びが日本人に親しみやすい、との指摘もあります(資料による説明)。ドヴォルザークは、先住民音楽やアフリカ系アメリカ人の霊歌の特徴を取り入れたが、旋律をそのまま引用したわけではないと述べています。

演奏のポイント

聴きどころは四つあります。①コーラングレ独奏の息の長さと音色(ヴィブラートや呼吸の取り方)です。②弱音器付きの弦の柔らかな響きです。③中間部の嬰ハ短調への陰りと、第1楽章主題の回想です。④最後の主題とコラール風の和音が戻る弱音の処理です。

この音源について(収録エピソード)

演奏
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
アルバム
交響曲第9番「新世界より」(原盤:コロンビア MS 6393。Sonyの2017年リマスター版として配信)
レーベル
Columbia Masterworks(原盤)/Sony Classical(再発)
録音
1962
録音場所
マンハッタン・センター(ニューヨーク)

バーンスタインとニューヨーク・フィルのこの録音は、1962年4月16日にニューヨークのマンハッタン・センターで行われました。プロデューサーはジョン・マクルーアです。LPの解説はエドワード・ダウンズ、ジャケットの写真はアーヴィング・ペンが担当し、ステレオ盤(MS 6393)にはドヴォルザークの木版画(額装向け)が付いていたと、ディスコグスの盤情報にあります。LP上のラルゴの演奏時間は14分35秒です。同じマンハッタン・センターでは、1963年に《スラヴ舞曲》、1965年に《謝肉祭》序曲が録音されました。バーンスタインはこの交響曲を、ほかに1953年(デッカ)と1986年(DG、イスラエル・フィルとのライヴ)にも録音しています。

音源の投稿元(Leonard Bernstein - Topic)はoEmbedで確認済みです。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。

録音

実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。

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