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ピエ・イェズ(フォーレ《レクイエム》作品48 第4曲)

Pie Jesu, from Requiem in D minor, Op. 48

フォーレ《レクイエム》の中心に置かれたソプラノ独唱の短い祈りです。変ロ長調の簡素な旋律が三度繰り返され、安息への願いを静かに深めていきます。

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作曲者
ガブリエル・フォーレ(ロマン派後期(フランス))
カテゴリ
宗教曲・声楽
作曲年
1887〜88年(初稿)。現行の管弦楽版は1899〜1900年
作品番号
作品48
調性・拍子
変ロ長調、4/4拍子(Adagio)
形式
ソプラノ独唱による短い祈りの歌(同一詩句を3回、徐々に強めて反復)
難易度
未確認です。
献呈
未確認です。
ムード
穏やか・眠り

作曲の経緯

フォーレのレクイエムは1887年から作曲が始まりました。両親の死と結びつけて語られがちだが、母の死の時点で既に着手していたとされ、本人は「特別な目的のためでなく、いわば楽しみのために書いた」旨を手紙に記しています。1888年1月16日、パリのマドレーヌ教会で建築家ジョゼフ・ルスファシェの葬儀の際に、5曲構成の初稿が作曲者の指揮で演奏されました。ピエ・イェズはこの初稿に既に含まれ、独唱は少年ソプラノのルイ・オーベールが務めました。日本語版Wikipediaは、残されたスケッチの最も早い段階からこの曲が現れ、全曲の核と見られると記します。マドレーヌ寺院は女声を認めず、曲は少年の声域を意識して書かれたが、演奏会ではフォーレ自身が女声ソプラノを好みました。その後バリトン独唱の「奉献唱」と「リベラ・メ」が加わって7曲となり、出版社アメルの提案で1900年に大編成の管弦楽版が作られました。

出版・初演

初演は1888年1月16日、マドレーヌ教会です(初稿・5曲)。第2稿の初演は1893年1月21日、同教会です。現行の管弦楽版は1900年7月12日、パリ万博のトロカデロで演奏されました(指揮ポール・タファネル)。出版は1901年、アメル社です。なお日本語版Wikipediaは1900年5月のリール初演としています。

題名・通称の由来

ラテン語の呼格「Pie Iesu」(慈悲深きイエスよ)に由来します。『怒りの日』続唱の最後の二行にあたる祈りの詩句で、レクイエムの多くの作曲家が独立楽章として扱ってきました。

構成分析

音楽的特徴

フォーレは伝統的な「怒りの日」続唱を全曲では置かず、この一節だけを残しました。恐怖より安らぎを前面に出す全曲の性格を、中央のこの楽章が象徴します。サン=サーンスは「モーツァルトの『アヴェ・ヴェルム・コルプス』が唯一であるように、これが唯一のピエ・イェズだ」と評したと伝わります。

演奏のポイント

長い息と弱音の安定が求められ、少年には難しい面もあるため女声が歌う例が多いです。装飾を排した旋律が、二音の往復で収まっていく終結部(requiem sempiternam)の静けさを聴きたいです。

この音源について(収録エピソード)

演奏
アラン・クレマン(ボーイ・ソプラノ)、ミシェル・コルボ指揮 ベルン交響楽団、フィリップ・コルボ(オルガン)
アルバム
Fauré: Requiem
レーベル
Erato/Warner Classics(配信の℗表記:1972 Warner Music UK Limited)
録音
1972年5月13日(同演奏の公式盤資料による)
録音場所
ベルン、カジノ(Casino, Berne/同演奏の公式盤資料による)

ミシェル・コルボ指揮、ベルン交響楽団によるフォーレの《レクイエム》から、第4曲「ピエ・イェズ」です。独唱はアラン・クレマン、オルガンはフィリップ・コルボです。同じ演奏者による録音について、ワーナー公式の再発資料は1972年5月13日にベルンのカジノで録音したと記載しています。これは配信の℗年から推測した日付ではありません。配信クレジットではクレマンを「Counter-Tenor Vocals」と表記していますが、ここではボーイ・ソプラノとするレーベル公式資料と、子供の声とする原盤の書誌情報に従っています。

指定動画の配信クレジットを、同じ演奏者を記載したレーベル公式資料・原盤の書誌情報と照合しました。配信音声そのものや再発時のマスターとの同一性は未確認です。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。

録音

実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。

映画・ドラマ・アニメ

確認できた出典はありません。

CM

確認できた出典はありません。

教科書・鑑賞教材

教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。

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トリビア

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