ハイチ、フランス、ブラジル。一枚の七インチに三つの入口。
Jho Archerの「Batucada」は、ハイチ出身でフランスで活動した歌手によるブラジル曲のカバーとして紹介される。1970年のフランス盤を一枚開くだけで、歌い手の出身地、制作の場所、歌の向かう国が違うことに気づく。
- 発売年
- 1970年
- 国・活動圏
- ハイチ / フランス
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- サンバ / フレンチ・カリビアン / ファンク
- 参照したレコード
- Batucada — Arthey’s / AM 7777
- 制作・録音年
- 未確認
1970年原盤。Batucadaという同題作品だけを根拠に作者や別歌手の録音を結びつけない。
ラベルの名前より、まず表裏を読む
参照する七インチはArthey’sのAM 7777。表面が「Batucada」、裏面が「(I Want to Go Home) But I Can’t Get Back」だ。別の題名の歌を組んだ小さな盤に、異なる土地へ向かう想像が入っている。作者の細部をまだ確定できなくても、この表裏の対応とフランス盤の実在は複数の現物資料からたどれる。 [1] [2]
DJが選んだ後にも、曲の道は続く
日本ではクボタタケシの「Classics 4」にも選ばれ、2005年当時の店の紹介にも曲名が残る。Premium Cutsだけの孤立した珍曲ではなく、違うDJが自分の流れへ迎えた歌だ。中古盤の希少さを知ること以上に、どの曲の隣に置かれて生き返るかを見ると、後年の受け取られ方まで追える。 [3]
打楽器の名を、合奏全体へ広げる
Batucadaという題名から打楽器だけを待つより、声、伴奏、合いの手がどんな役割を分けるか聴いてみたい。ひとつのパートを追ってから全体へ戻ると、勢いを生む場所が変わって感じられるかもしれない。Gracinha Leporaceの「Última batucada」と続ければ、同じ言葉を題名に持つ別作品を、混同せず二曲として楽しめる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Groovenut Records — Batucada ↗
Arthey’sAM7777の表裏と歌手のハイチ/フランスの背景。
- Disk Union Chiba — original single ↗
1970年フランス原盤AM7777の現物記録。
- Coconuts Disk — Classics 4 ↗
2005年当時の紹介にJho Archer/Batucada。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。