支配階級という題名で、ダンスフロアへ招待する。
Anthony Adverseの「The Ruling Class」は、The Monochrome Setの歌を別の舞台へ移したカバー。1986年の英国インディー盤が、日本ではDJの選曲でも親しまれる。鋭い題名と踊る楽しさが同席する、そのずれを味わいたい。
- 発売年
- 1986年
- 国・活動圏
- イギリス
- 参照盤の発売国
- イギリス
- ジャンルの手がかり
- インディー・ポップ / ラテン / él
- 参照したレコード
- The Ruling Class — él / GPO 7
- 制作・録音年
- 未確認
1985年の予告記事は発売済みの証拠ではないため、盤と1986年の同時代紹介に基づき1986を採用。
同じ曲を、別の登場人物が歌う
当時のRecord Mirrorは、The Monochrome Set作品の新しいカバーとして本曲を紹介している。Anthony AdverseはJulia Gilbertの名義。架空の登場人物を思わせる名前と、別のバンドの作品を歌う行為が重なると、カバーは単なる再演以上の衣装替えになる。作者側の関係者も後年の取材で、彼女との制作を振り返る。 [1] [3]
一枚の盤に、二つの名前が並ぶ
英国の7インチはélのGPO 7。12インチではThe King of Luxembourgの「Straits of Malacca」と組む。Music Weekの1986年5月の記録にも、二組を並べたシングル名が残る。ひとりのスターを売り出すだけでなく、レーベルの人物たちを一枚で紹介する構成。élという小さな世界を開く入口にもなった。 [2] [4]
原曲を先に知らなくても、踊れる
まずカバーとしての正解探しをせず、この歌がどこで足を動かしたくなるかを聴いてみよう。その後にThe Monochrome Setへ戻れば、同じ言葉が違う姿勢で立ち上がるのを楽しめる。Modern RomanceやApril Setと並べるなら、英国インディーから日本のDJ文化へ、年代を越えて踊りの感覚をつなぐ選曲になる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Record Mirror — 5 April 1986 ↗
同時代のMonochrome Setカバー紹介。
- Music Week — 31 May 1986 ↗
スプリット盤GPO7Tの同時代記録。
- Persona — Bright Young Things interview ↗
制作関係者のインタビュー。Julia Gilbert=Anthony Adverseと共同作業。
- 45cat — él discography ↗
GPO7、1986年7インチ、裏面T-R-O-U-B-L-E。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。