「テンポ」という言葉で、テンポから遊びだす。
France Gallの歌を可愛らしさだけで片付けると、この曲の遊び場を見逃す。「Le temps du tempo」はRobert Gallの詞とAlain Goraguerの曲。1968年のEPの中で、言葉と声のリズムそのものへ目を向けさせる一曲だ。
- 発売年
- 1968年
- 国・活動圏
- フランス
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- フレンチ・ポップ / ヴォーカル・ジャズ
- 参照したレコード
- Dady da da — Philips / 437.423 BE / EP
- 制作・録音年
- 未確認
1968年はPhilips原盤。2018年日本復刻とは区別。
四曲の中にある、ジャズの入口
PhilipsのEP437.423BEは「Dady da da」「Le temps du tempo」「Allo! Monsieur là-haut」「La vieille fille」を収録。作詞はRobert Gall、作曲はAlain Goraguer、制作はDenis Bourgeois。四曲が同じ作家の歌ではないことも、小さな盤のおもしろさだ。本曲ではGoraguerのオーケストラが記録され、歌手を支える音楽家の顔も見えてくる。 [1] [2]
日本の復刻が拾った、もう一方の顔
Universal Music Japanが2018年に復刻したシングルは、「Dady da da」と本曲の組み合わせ。公式紹介は本曲をスキャットを生かしたジャズ・ダンサーとして推している。これはレーベルによる音への評価だが、France Gallをイエイエの代表曲だけで知っていた耳には、別の入口になる。再発は古い盤を保存するだけでなく、どの曲を今の聴き手へ差し出すかという選曲でもある。 [3]
意味のある言葉と、意味から離れる声
歌詞を追う一回と、声を楽器のように追う一回を分けてみたい。言葉の途中で音が飛び跳ねるところ、意味を運ぶよりリズムを楽しんでいるように感じるところはあるだろうか。同じ棚のLes Miladys「Jazz à gogo」へ進めば、同じ作家の歌がケベックへ渡った録音で、声とジャズの語彙がどう出会うかも比べられる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- France Gall Collection — Le temps du tempo ↗
1968年4月のEP、以後の再発歴。
- Lescharts — Le temps du tempo ↗
1968年、RobertGall/AlainGoraguer/DenisBourgeois。
- Universal Music Japan — ダディ・ダ・ダ / 時、テンポ ↗
正規復刻元によるスキャットとジャズ・ダンサーとしての紹介。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。