言葉のない歌にも、名前を呼びたくなる。
Jacques Hendrix率いるThe Jumping Jacquesの「Lucinda」。人の名前を思わせる題名でも、楽しみは物語の説明より声のアンサンブルにある。音節を楽器のように扱うグループの技を、難しい言葉にせず耳で味わいたい。
- 発売年
- 1968年
- 国・活動圏
- フランス
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- スキャット / ヴォーカル・ジャズ
- 参照したレコード
- The Jumping Jacques — Disques Festival
- 制作・録音年
- 未確認
1968年は参照初出アルバム。後年編集盤の年、1969年の次作と区別。
二枚をまとめても、曲の出自は分ける
再発「Let Them Eat Cake」は1968年の同名アルバムと1969年の「Sugar & Spice」をまとめたもの。曲目では「Lucinda」は最初のアルバムに入る。CD一枚の発売年だけを見ず、どちらの作品から来た曲かまで戻ると、同じグループの音の変化を追いやすい。Gossip and Chatterとは同じ名義でも別のアルバムの曲だ。 [1] [2]
スタジオの歌い手たちをたどる
Hendrix兄弟の家族や参加歌手に取材した研究ブログは、グループの人員が時期によって変わった経緯を詳しく記す。Jean StoutやAnne Germainなど、他のヴォーカル仕事にも関わった人々が登場する。ただしメンバーの記憶や写真からの推定も含まれるため、本曲の全ソロ担当を断定するのではなく、職業的な歌い手のネットワークを読む資料として使いたい。 [3]
ひとつの音節を追跡する
気に入った短い音型があれば、それが次に現れる場所を追ってみる。別の声へ渡るのか、楽器が引き取るのか、全員で揃えるのか。歌詞の意味を追わないぶん、耳の焦点を自由に動かせる。Mike Sammes Singersの曲と並べれば、同じコーラスでも、旋律を見せる方法の違いがよく分かる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Forced Exposure — Let Them Eat Cake ↗
1968年と1969年の二作品を収録する再発情報。
- dessinee — The Jumping Jacques 1968 原盤 ↗
Festival原盤とLucindaの収録。
- Dans l’ombre des studios — The Jumping Jacques ↗
参加歌手と家族を取材した活動経緯。推定の人員は断定しない。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。