C.R.E.A.M.

1993
地域 / シーン:New York / Wu-Tang Clan
RZAによれば、RaekwonとInspectah Deckだけの原型は12分。そこへMethod Manのフックが加わった。
12分の原型に、Method Manのフックが加わる
「C.R.E.A.M.」の印象的なフックは、制作の途中で加わった。RZAは2022年のGRAMMY.comの取材で、完成までに複数の形を経たと説明している。RaekwonとInspectah Deckだけの段階では別の題名が付き、長さは12分あったという。
RZAは二人の声の組み合わせを気に入り、1993年の『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』にこの曲を入れようとした。ただ、それだけでは足りないとも感じた。そこでフックを任せた相手がMethod Manだった。短く覚えやすい反復は、長い語りの後から必要とされたパートなのだ。
そう知って聴くなら、フックだけを曲の結論にしないほうが面白い。RaekwonとInspectah Deckの語りを追い、その後で同じ言葉が戻るたびに、どう意味が変わって聞こえるかを確かめたい。ここで注目したいのは、誰がいちばん多くラップするかではなく、短いパートが曲全体に何を加えているかだ。
深掘り記事あり · サンプル資料 1 件 · 確認中 レーベル / 初出年・版
ピアノをたどると、1967年のThe Charmelsへ
Spotify公式の作品解説は、ビートの素材をThe Charmels「As Long as I’ve Got You」(1967年)と説明している。原曲と本曲を比べるなら、まずピアノが担う役割に注目したい。ここで確認できるのは代表的な素材の関係で、他の音まで同じ曲から来たと決めることはできない。
人数をそろえるより、曲に合う部分を残す
『36 Chambers』の制作について、RZAは米国議会図書館の取材で、各人のラップを聴き、曲に合う部分を選んで録音・編集したと説明している。これはアルバム全体の方針であり、本曲を何小節削ったかの証拠ではない。大人数のグループでも、一曲に全員を均等に登場させる必要はないという制作の考え方が見える。
制作背景
掲載音源について
参考投稿を採用。音源の掲載説明を照合していますが、埋め込みでの再生可否は未検証です。
サンプル元
The Charmels — As Long as I've Got You
主要な旋律素材。細かな切り出し位置は未検証。
サンプル元のYouTube選曲・短い聴きどころを掲載。発売情報と全サンプルの詳細調査は継続中。
代表的な素材を資料で確認
出典
YouTube — Wu-Tang Clan / C.R.E.A.M.
Spotify Newsroom:Soul Music and Sirens(2018)
GRAMMY.com:RZA’s Constant Elevation(2022)