Bells of War

1997
地域 / シーン:ニューヨーク/スタテンアイランド
批評と曲別クレジットを手掛かりに、声の届け方を考える。
Method Manの抑えた語り口に注目する
「Bells of War」を聴く入口として、Method Manの声の変化に注目したい。2022年のThe RingerでPaul Thompsonは、この曲の抑制を気の抜けたラップではなく、演技として評価している。同じ声でも、強く押す場面だけが聴きどころではない。一歩引いた語り方が何を伝えるか、という視点だ。
音を支える側にも複数の仕事がある。正規配信の曲別クレジットでは、RZAが制作と録音を担当し、ミックスにはRZA、Carlos Bess、Scott Hardingが並ぶ。声の存在感をMC一人の技術だけへ還元せず、それをどのような音像で届けるかまで含めて考えられる一曲だ。
アルバムの並びで見ると、この曲の次に来る「The M.G.M.」はTrue Masterの制作。ミックスには引き続きCarlos BessとScott Hardingが参加するが、ビートの作り手は替わる。『Wu-Tang Forever』を一括りにRZAの音と呼ぶ前に、曲ごとの担当を確かめると、集団の統一感と各人の仕事を分けて聴く手がかりになる。
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制作背景
サンプル元
配信元の公開情報では日本を配信対象に含む公式音源です。サイト内での実再生は未確認です。
未確認のサンプル情報は掲載しない。
出典
Wu-Tang Clan — Bells of War 正規配信音源
Wu-Tang Clan — Wu-Tang Forever 正規作品情報
SPIN — Phantoms of the Hip-Hopera/1997年の現地取材再掲
RZA — Fresh Air/2005年3月7日の本人インタビュー