Sight for Sore Eyes

2004
地域 / シーン:West Coast Underground
『Pangaea』には、六枚の12インチと一枚の7インチという姿もあった。
一枚の終点を、七つの大陸へひらく。
「Sight for Sore Eyes」は2004年の『Pangaea』を締めくくる十七曲目。公式トラックページと再発盤のクレジットは、制作をKan Kickとしている。DJ RhettmaticやKey-Koolらが作るアルバムの最後を、別のビートメイカーへ委ねていることが、クルーの外へ開いた制作体制をよく示す。
作品名のPangaeaは、かつて一つにつながっていた大陸の名前。Bandcamp Dailyの解説は、タイトル曲でLMNOがその像を仲間同士の共通の起点へ重ねていると指摘する。本曲単体の歌詞の説明ではないが、アルバムの終点を考える際には重要な文脈だ。違いを消すのではなく、違う場所から集まれるという構想がある。
ジャケットでは、Mear Oneによる人物像が黄色い光線状の背景と赤い輪郭の文字に包まれる。公式再発クレジットには写真のZen Sekizawa、デザインのKenny Kong Ongも記載される。音だけでなく、絵画・写真・レイアウトという別々の仕事を束ねた作品である点も、集団のアルバムとして読み応えがある。
公式ストアは『Pangaea』の限定ボックスを、七大陸を表す六枚の12インチと一枚の7インチで構成し、アルバム全曲とインストを収めたものと説明する。六枚の裏面を並べるとMear Oneのもう一つの絵がつながるという。「Sight for Sore Eyes」はCD曲順の終曲だが、作品全体には、盤を分けて広げる別の読み方も用意されていた。
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七つの盤で七大陸を表す
初期の限定ヴァイナル箱は、六枚の12インチと一枚の7インチで七大陸を表現した。さらに六枚の裏ジャケットをつなぐと別のMear Oneの絵になる。題名の発想を、聴く順序だけでなく、盤を並べる身体的な行為へ落とし込んだ造りだった。
二つのクルーを結ぶ隣の曲
同じアルバムの「Meeting of the Minds」にはVisionariesとLiving Legendsが集まり、十一人のMCにそれぞれ異なるビートを用意する。本曲の参加者情報と混同はできないが、作品全体を取り巻く共同作業の規模が具体的に見える場面だ。
制作背景
サンプル元
配信元の公開情報では日本を配信対象に含む公式音源です。サイト内での実再生は未確認です。
サンプル元は未確認。未掲載はサンプル不使用を意味しない。
出典
Visionaries — Sight for Sore Eyes 公式ページ