Top Ten Interlude

1993
地域 / シーン:Harlem / Mad Sounds
ヒット曲の間に挟まれた短編から、GrapevineとDinkyの制作をたどる。
二つの「Valley」の間にあるもの
「Top Ten Interlude」は、Trends Of Cultureの1993年作『Trendz...』の10曲目。「Valley Of The Skinz」とそのBonus Mixの間に置かれた短編だ。原盤のブックレットにはGrapevineとDinkyの共同プロデュースと記され、M.O.L.が制作の中心を担うアルバムの中で、別の組み合わせが顔を出す。
その位置から聴き直すと、Interludeは単に省略できる余白ではなくなる。同じ曲名が前後に戻ってくる、その間で何が変わるのか。一曲を独立して楽しむと同時に、9曲目から11曲目まで続けて、アルバムが終盤に作った小さな迂回を追ってみたい。
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短い一曲にも、制作の個性がある
『Trendz...』のブックレットは、曲ごとに制作の組み合わせを細かく分けている。「Top Ten Interlude」はGrapevineとDinky。前後の「Valley Of The Skinz」二版ではM.O.L.がプロデューサー、DinkyとGrapevineが共同制作という配置になる。同じ顔ぶれでも、担当の立ち位置は固定されていない。 本曲を録音・ミックスしたのは“D” Anthony JohnsonとKeith “Skiter” Freeman、場所はニューヨークのUnique Studios。短編にまでこうした役割が記されていることから、アルバムを一人のビートメーカーの作品にまとめず、内側の分担を追って聴く入口ができる。
Motownの中に、インディーの入口を作る
1993年5月のBillboardで、マネージャーのDarren ChandlerはMad Soundsの設計を語っている。ラップを扱うならMotownと別の窓口を作り、インディー・レーベルを迎え入れたように見せるべきだ、と提案したという。記事は、Trends側とマネジメントが音楽上の主導権を保っていたことも記している。 届け方も具体的だった。デビュー・シングル「Off & On」は2月初め、100人のミックス番組DJへ白ラベル盤を送り、3月2日に店頭へ。大きな会社の流通に乗りながら、まずDJの現場へ音を渡す。『Trendz...』の背後には、老舗の看板とストリートでの受け取られ方をつなぐ工夫があった。
制作背景
曲別の制作と録音
原盤ブックレットの10曲目はGrapevine & Dinky制作。録音・ミックスは“D” Anthony JohnsonとKeith “Skiter” Freeman、スタジオはUnique Studios, NY, NY。
原盤の曲順
9曲目Valley Of The Skinz、10曲目Top Ten Interlude、11曲目Valley Of The Skinz (Bonus Mix)。
サンプル元
公式音源の公開情報で曲名と投稿者を確認しています。サイト内での実再生は未確認です。
サンプル元を裏付ける資料がないため、個別名は掲載していない。
出典
Trends Of Culture公式配信 — Top Ten Interlude
Trendz... CDブックレット — 曲別制作・録音クレジット
Trendz... CDブックレット — メンバーとマネジメント