Drop

1995
地域 / シーン:Los Angeles
奇抜な思いつきだけではない。「Drop」の映像を支えた、音からの発想と発音の練習。
逆向きの発音を、身体に入れる一週間。
「Drop」の逆再生映像は、曲とは無関係な仕掛けを後から載せたものではなかった。2013年のLA Film FestでSpike Jonzeは、曲の逆向きのループから発想したと語っている。曲全体を逆再生したカセットを作り、それに口を合わせられないかと考えたという。
その発想を実際の身体へ移すには、言葉をいったん音に戻す必要があった。Jonzeの回想では、UCLAの言語学者が逆向きの発音を書き起こし、メンバーはツアー中もヘッドホンと発音用のシートで練習した。歌詞の意味を逆に並べるのではなく、逆回転で言葉に戻る音の順番を覚える作業だった。
Brownも2016年のBonafideの取材で、言語学者と一週間取り組んだと振り返っている。彼の説明では、撮影中の発音は言葉にならないように聞こえても、映像を逆にするとところどころで言葉を捉えられる。完璧な口の同期を当然のように語るより、その難しさを含めて見るほうが、この仕事の細かさが伝わる。
Brownが強調するのは、Jonzeの仕事が技術的で、狙いがはっきりしていたことだ。不思議な動きだけを楽しんだあとで、もう一度口元を追ってみたい。曲の音から生まれた着想を、メンバーが練習して身体に引き受けた。その往復が、この映像の面白さを支えている。
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制作背景
掲載音源について
公式配信候補を採用。音源の掲載説明を照合していますが、埋め込みでの再生可否は未検証です。
サンプル元
選曲・短い聴きどころを掲載。発売情報と全サンプルの詳細調査は継続中。
個別調査中。サンプル不使用を意味しません。