WLIX

1995
地域 / シーン:California
Tha Alkaholiks feat. Lootpack & Declaime
注目を集めたLootpackにはLoudから話が来た。それでも、Wildchildたちは進む先を急いで決めなかった。
「WLIX」の次に来た契約を、すぐには選ばなかった
Tha Alkaholiksの『Coast II Coast』は、1995年の「WLIX」で幕を開ける。LootpackとDeclaimeを迎え、制作はMadlib、スクラッチにはE-SwiftとDJ Romesが名を連ねる。ホスト側と客演側の名前が、ラップだけでなく伴奏やターンテーブルの役割にもまたがるポッセ・カットだ。
Lootpackにとって、これは初めてレコードに登場した曲ではない。Tha Alkaholiksとの交流をすでに重ねたうえで、さらに関心を集める機会になった曲だった。後のMadlibの名声から逆算するだけではなく、既存のグループが自分たちのアルバムを若い仲間へ開いた場面としても位置づけられる。
この関係は、Oxnardで育った仲間たちが独立した作品を出す道へ続く。Madlibは、父Otis Jackson Sr.が1996年の最初の自主盤を支えたと回想している。「WLIX」はその後の活動の予告というだけではない。Tha Alkaholiks、Lootpack、Declaimeが同じ作品を形作った、1995年の交点である。
Wildchildが2003年に振り返ったLoudの提案は、まずシングルを出し、その後アルバムへ進むというものだった。「WLIX」の直後にも道は開けていたが、彼らにはそれが最善か確信がなかったという。後のStones Throw契約だけを到着点にせず、この時点で選ばなかった道も見ると、客演から自分たちの作品へ進む過程がもう少し具体的になる。
深掘り記事あり · サンプル資料 0 件
勤務中のデモテープが、Tashへ届くまで
WildchildがTashと出会ったのは、働いていたレコード店だった。勤務中にかけていたデモにTashが興味を示し、後日パーティーでテープを渡したという。店頭で自分たちの作品を確かめに来たTha Alkaholiksと、まだデモを作っていたLootpack。レコードを売る場所が、次の共演者を見つける場所にもなった。 その交流を踏まえると、「WLIX」でTashがWildchildを紹介する行為にも、実際の関係の厚みがある。2003年の取材記事は本曲を、Lootpackへの注目を高めた曲として振り返った。客演は名刺交換ではなく、先に活動していた仲間が自分たちの作品の中に居場所をつくることでもあった。
メジャーへの近道より、作品の主導権を選ぶ
Wildchildによれば、「WLIX」の後にはLoudからシングル契約の話もあったが、Lootpackは踏み切らなかった。後にStones Throwを選ぶ際に重視したのは、作品への主導権だったという。注目を集めたことと、どこから出すかを決めることは、同じ問題ではなかった。 その間をつなぐのが、Madlibの父が資金を出した1996年のEPだ。Madlib本人もこの自主盤を回想し、Stones Throwの公式紹介は、Wolfがカレッジ・ラジオでその盤を知ってグループを探したと記している。「WLIX」から1999年の『Soundpieces: Da Antidote』へは、客演の成功だけでなく、自分たちのレコードを流通させる段階があった。
制作背景
1995年のアルバム
公式配信とApple Musicは1995年2月28日の『Coast II Coast』収録曲として示す。
制作者とスクラッチ
公式クレジットはMad Lib制作、E-SwiftとDJ Romesのスクラッチを掲載する。
主名義と客演
Tha Alkaholiksの曲にLootpack、Declaimeが参加。
サンプル元
公式音源の公開情報で曲名と投稿者を確認しています。サイト内での実再生は未確認です。
サンプル元を裏付ける資料がないため、個別名は掲載していない。
出典
RCA official audio and credits
Stones Throw: Wildchild interview