Wrektime

1995
地域 / シーン:ブルックリン/Boot Camp Clik周辺
Mr. Waltは家で作り、Evil Deeはスタジオの圧力を好む。
同じ制作チームでも、準備の仕方は違う。
「Wrektime」は1995年の『Dah Shinin’』の2曲目。「Wontime」や「Wrekonize」と字面は近いが、それぞれ別の曲だ。P-VINEは2022年の再発で「Wontime」と組み合わせ、本曲を初めて7インチ化したと説明している。アルバムの一曲が、後から別の表裏の関係を持つ。曲順と盤の組み合わせを行き来すると、代表曲だけでは見えない作品の輪郭を辿れる。
原盤ブックレットでは、「Wrektime」の制作はMr. Walt。同作の「Wontime」にはRich Blakも加わり、「Wrekonize」はBaby Paulと記される。NY Pressの取材は、Mr. Waltが個人より集団の名でクレジットを共有する形を思い描いていたことを伝えている。兄弟のレコード収集から仲間へ広がった制作の場を、個別の名前から辿り直してみたい。
Nervousの沿革は、Black Moonから『Dah Shinin’』へ続くヒップホップ作品の展開を記している。「Wrektime」からBlack Moonへ戻る道には、レーベルと制作陣のつながりがある。同じアルバムの「Sound Bwoy Bureill」とも並べ、共通する仲間の仕事を比較してみたい。
NY Pressの兄弟への取材で、Evil Deeはスタジオでその場で作るのを好むと答え、Mr. Waltは家で作って準備を済ませて行くと話す。これは「Wrektime」のセッションを直接説明したものではない。だが、Beatminerzという共通名義の下にも制作手順の違いがあると知ると、本曲に記されたMr. Waltの個人名を追う意味が増す。
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DIG:Bucktown
同じアルバムの曲。Mr. WaltとEvil Deeの共同制作で、本曲との担当の違いを比較できる。
参考資料:P-VINE — Wontime / Wrektime / The Good Ol’Dayz — Dah Shinin CD credits / Dah Shinin original booklet scan — Wrektime credits
DIG:Sound Bwoy Bureill
同じアルバムの別曲。共通するMCと制作陣を軸に、作品内を辿る入口。
参考資料:The Good Ol’Dayz — Dah Shinin CD credits / Nervous — Dah Shinin 30th Anniversary
制作背景
サンプル元
掲載音源のメタデータを照合。実再生は未確認です。
原盤ブックレットはBarbara and Ernieの素材使用を記しています。素材の曲名と、主要サンプルとしての比重は未確認です。
出典
The Good Ol’Dayz — Dah Shinin CD credits
NY Press — Q&A with Mr. Walt and Evil Dee